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12月07日-04号

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  1. 岡山市議会 2020-12-07
    12月07日-04号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 2年11月定例会    令和2年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第4号       12月7日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  寺 林 綾 乃            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  小 川 信 幸            30番  千 間 勝 己            31番  吉 本 賢 二            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代       総務課課長補佐  永 田 朱 美      午前10時2分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は45名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に小林議員,宮武議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第181号議案から甲第243号議案までの63件の議案及び諮問第4号についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第181号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下64件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして藤原議員。     〔27番藤原哲之議員登壇,拍手〕 ◆27番(藤原哲之議員)  皆さんおはようございます。自民党岡山政隆会の藤原哲之でございます。 今回もコロナ対策のため,傍聴は御遠慮いただいております。 今年の冬は,例年どおりぐらいの寒さになりそうであります。今年の夏から発生している南米ペルー沖の海水温が例年より低いラニーニャ現象が,この冬の間も続く見込みのためだそうであります。 さて,例年ですと既にインフルエンザによる小・中学校の学級閉鎖や休校などが話題に上っているのでありますが,今年は新型コロナによる感染拡大のニュースばかりが取り上げられており,インフルエンザのニュースはほとんど聞きません。エチケットマスクのおかげでしょうか。聞くのは,高齢の方はインフルエンザワクチンが無料で受けられるため,病院や診療所に行くと大勢の高齢者が順番待ちに行列をつくっているという話ばかりであります。インフルが流行しないなら,これにこしたことはないと思っております。 新型コロナは岡山市においても11月になり急速に感染が拡大しており,第3波が発生しているように感じております。市の一般職の方々はもちろんのこと,保健所や保健福祉部門の方々の御苦労には頭が下がる思いでいっぱいであります。過労死ラインを超えない範囲で頑張っていただきたいと願っております。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきます。 大きな1つ目,コロナ対策について。 11月に入り,岡山市においても毎日のように感染者数の報告が届いております。これまでは日に数人の発生でありましたが,11月の後半になると日に十数人と大幅に増えてきており,第3波が押し寄せてきているように感じております。9月議会においてもコロナ対策については全ての会派から様々な課題や市の方針について質問がなされたところでありますが,その当時とは状況が大幅に悪化してきております。当然,市としての対応も変えていかなければならないと考えております。 そこでお伺いいたします。 ア,今後国が緊急事態宣言を行った場合には,前回と同様に学校の休業や外出の自粛などに踏み込んでいかれるのでしょうか。市と教育委員会の方針をお示しください。 イ,来年度の税収見通しについてお示しをください。マイナスシーリングを実施するのか,来年度予算が組めるのか,心配いたしております。 ウ,岡山市には災害に備えての財政調整基金が194億円ほどありますが,新型コロナウイルス対策に幾らくらいなら活用できると考えておられるのか,お示しをください。 エ,現在のように,重症患者が増えると病床数が足りるのか心配いたします。市民病院での状況と対策をお示しください。大阪においては,看護師不足のため一部病棟を閉鎖しておられます。 オ,現在,赤字の医療機関が増えてきております。これからさらに感染拡大が起これば,病院は立ち行かなくなってしまいます。医療機関に対する助成はどのように考えておられるのでしょうか。 カ,国はワクチンの手配をされていますが,岡山市への供給はどのようになるのでしょうか。 キ,市の職員が感染した場合の対策はどのように考えておられるのでしょうか。業務継続体制はできているのでしょうか。 ク,感染がさらに拡大した場合には,現在の保健所や保健福祉部門の人員だけでは賄い切れないのではと心配いたしております。応援体制を早急に決めておく必要があると考えますが,当局の御見解をお伺いいたします。 ケ,生活困窮者への生活費用の貸付けや生活面での支援はできているのでしょうか。 大きな2つ目,岡山市の教育施策について。 このたび,岡山市第六次総合計画の後期中期計画の素案が示されております。岡山市では今後目指すべき都市像として経済・交流都市,子育て・教育都市,健康福祉・環境都市の3つの都市像を掲げ前期中期計画を実行してきております。この計画にのっとり,教育委員会は学力の育成,問題行動の防止及び解決などを実施してきております。その成果や課題を踏まえ,今回の後期中期計画で今後の方向性を示されていると考えます。前期中期計画における学力については,その成果指標を全国学力・学習状況調査の偏差値としており,小学校においては51,中学校においては50とし,全国平均並みの学力を目標として取り組んできております。令和元年度の結果を見ますと,中学校においては国語,数学ともに平成27年度の偏差値は48でありましたが,令和元年度の偏差値は50と大きな改善が見られております。 しかし,問題行動などについては中学校の暴力行為は微増,また小学校の不登校に至っては全児童に対する不登校児童の割合で見ますと5年前の0.57%から約2倍の1.03%と激増いたしております。後期中期計画においては,こうした喫緊の課題に対してさらなる取組が必要であると思っております。現在新型コロナウイルス感染症が学校にもじわじわと迫ってきており,今後の計画にどのような影響が出るのか,予断はできません。 そのような中,岡山県においては第3次晴れの国おかやま生き活きプランの素案を発表しております。この中では,教育施策の方向性とあわせ多くの指標が掲げられております。教育県岡山の復活に向けた知事の意気込みが見えるようであります。岡山市においても,後期中期計画の中で様々な指標を掲げ岡山市の都市像の実現に向けて頑張っていこうとしておられます。 そこでお伺いいたします。 ア,新型コロナウイルスの感染拡大の影響を踏まえ,どのような施策を進めようとされているのか,お示しをください。 イ,前期中期計画においては,不登校の課題に対してどのように取り組んでこられたのでしょうか。そして,現在の状況を見て後期中期計画においてはどのような施策を進められようとしているのか,お聞かせをください。 ウ,岡山市の後期中期計画と県の生き活きプランを比べますと,例えば全国学力・学習状況調査では岡山市では偏差値を成果指標としておられますが,県においては全国平均正答率との差を成果指標とされております。このほかにも成果指標が異なっている箇所が見受けられますが,なぜ県と岡山市では成果指標の設定が違うのか,理解に苦しみます。岡山市としての見解をお示しください。 エは割愛させていただきます。 オ,インフルエンザの対策は,今までと同様の対策となるのでしょうか。 カ,今年度の学力アセスについては,12教科で正答率が低下しているとの発表がありました。市が設定している正答率70%が達成できていないのでしょうか。教科別に見ていきますと,算数,数学においては思考力の問題が,社会ではグラフからの情報の読み取りなど,知識を活用する問題等の課題が解決されてきているようには見えません。今後どのように指導していかれるのか,お示しをください。 キ,全国学力・学習状況調査は来年度は実施されるのでしょうか。今年の学校休業に伴う学力低下の影響が懸念されますが,対策はどのように考えておられるのか,お伺いいたします。 ク,通学路の安全対策について。 中学校の児童で自転車通学をしているお子さんは,地域の方に見守られて安全に通学されていると思っております。しかし,通学路沿いにお住まいの方々から見ますと,横1列に並んで話しながらの通学やスピードを出しての通学などでなかなか自動車が家から出せないとか,通学路を横切ろうとしても自転車がスピードを出してくるので横切れないとか,様々な問題点があるようにお聞きいたします。地域の交通安全対策協議会に出席しましても,中学生の自転車マナーの問題がしばしば出てまいります。先生方が忙しいのは存じておりますが,時々は現場において指導願えないのかと学校周辺の方からお話を伺います。 それぞれの学校はどのように対応されているのでしょうか。教育委員会からも学校に対して要請はできないのでしょうか,お伺いいたします。 大きな3つ目,岡山市の農業施策について。 1,稲わら対策について。 私の暮らす灘崎においては,稲刈りも終わり今は麦の種まきが急ピッチで進められております。稲刈りの直後に種をまくには,コンバインで刈った後の稲わらの処分が必要となってまいります。一番手っ取り早い方法は稲わらに火をつけて燃やす方法ですが,最近問題になってきているのが燃やすときに発生する煙が大気汚染の原因となりPM2.5が発生するということであります。そのため,県は市町やJAと連携推進会議を立ち上げ,その対策に取り組んでおられます。その取組の一つに,稲わらを焼却せずに田畑にすき込んで分解させるための分解促進剤の購入費用の補助などを実施されていますが,それでは麦の種まきはできません。 そこでお伺いいたします。 ア,この方針は国からの要請なのでしょうか。 イ,麦の作付をしない稲作農家なら,この方法で稲わらの野焼きはやめることが可能ですが,麦の栽培をしている大型農家にとっては死活問題になってまいります。一部の農家は刈った後の稲わらをロール状にし,家畜の餌として活用されている方もいらっしゃいますが,まだまだ一部の農家だけであります。岡山市は,どのように対応していかれるのでしょうか。 2,イノシシ対策について。 先般,南区の豊浜にあるホームセンターにイノシシが出入口を破って店内に侵入,駆けつけた猟友会に捕獲されたというニュースが飛び込んでまいりました。取り押さえようとされた猟友会の方がイノシシにかまれ,けがをしたとも言われております。なぜこのような町なかにイノシシが現れたのか,不思議でなりません。灘崎においても10年ほど前になりますが,早朝に老人2人がイノシシにはね飛ばされて大けがをしたことがあります。このときも市に対してイノシシ対策に本腰を入れていただきたいと要望し,全庁挙げてイノシシ対策に取り組むとの答弁をいただいております。しかしながら,市としては猟友会にお願いするだけで,全庁的に取り組んでいるようには見えてまいりません。ちなみに国においては,イノシシや鹿の生息頭数を半減する目標を立てておられます。 岡山市においては,今回のような事案が今後も起きる可能性はますます高くなってくると思われます。市としては,どのように対応されるのでしょうか。このような市街地においては,猟銃の発砲は認められておりません。ならば,麻酔銃は使用できるのではないのでしょうか。できないのであれば,できるように法律の改正を国に要請していただきたいと考えますが,当局の御見解をお伺いいたします。今回は猟友会の方のけがが軽かったので大きな問題にはなっておりませんが,今のままの状況ではイノシシ対策の解決が図れるとはとても思えません。 3,鳥インフルについて。 先月13日に香川県において鳥インフルエンザが発生し,その養鶏場で飼育されていた鶏32万羽が殺処分されたというニュースが報道されていました。他の養鶏場に感染させないための処置ならば仕方のないことと思っておりましたが,11月中には香川県においては8例目まで拡大しております。これで収まるのではないかと思っておりますと,さらに25日には兵庫県,そして福岡県で,12月に入ると宮崎県で発生し,どこまで感染するか分からない状況となってきております。岡山県においても予防はされているのでしょうが,じわじわと感染の輪が迫ってきているように感じております。消石灰の配布だけでは,拡大の防止には心もとなくも感じております。岡山市の対策をお示しください。ちなみにお隣の韓国,中国においても発生しているそうであります。 これで終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。今日も1日よろしくお願いいたします。 私は,まずはコロナ対策緊急事態宣言を行った場合の外出自粛などの話を申し上げたいと思います。 国が緊急事態宣言を行った場合には,そのときの感染状況に応じて感染拡大防止を守るために必要な施策を行っていかなければならないと思います。行動などの自粛についても,市の感染状況に応じて必要であれば市民にお願いしていかなければならないと思っております。 もう一つ,藤原議員いつも御指摘の教育の問題について少しお話を申し上げたいと思います。 県のプランと市の指標が違うではないかという話であります。この点について,私から少し述べさせていただきたいと思います。 今,総合教育会議3年間の3年目やらせていただいています。当初の議論,ここでも何回かお話し申し上げましたけども,岡山市の小・中学校の生徒の学力が相当全国的に見て劣っている,特に国語の応用問題に関して言うと全県並みに見ても最下位であったと。特に目立つのが無解答率ということで,答えを書かない。これは文章が読めていない。国語においては全国平均の倍ぐらい。これじゃいけないだろうと。なぜいけないかというとやはり様々な情報を収集し,そして自分でこれからの人生を判断し選択していかなきゃならない,その情報収集そのものもできにくくなるんじゃないかということで,学力の向上に努めてまいりました。何度も言うように,先生方はよくやられたと思います。この3年間で,ほぼ平均並みまでいきました。 不登校の話も今藤原議員おっしゃいましたけど,田口議員にお答えしたように確かに岡山市だけの数字を見ると増えているんですが,全国的に見ると平均値より前悪かったものがよくなってきている。これはやっぱりある面学校の授業についていける生徒が増えてきているとも言えるんではないかなと思っています。来年度からどのような人材を育成していくか,今教育委員会と私との間で,もうしょっちゅう議論させていただいております。もうちょっとしたらお目にかけ,次の機会に藤原議員の厳しい質問に答えていきたいと思います。 一方,県でありますけど,以前の2017年から2020年の計画では小・中学校とも全国学力の順位を10位以内にするということを言われております。教育委員会に伺ったところ,10位以内というのは例えばどういう意味か,どういう子どもをつくろうとしているのか,そのほかにもいろんな数字があるんですが,ここの話を聞いているんですかと言ったら,そこは聞いていないという話でありました。今回もその指標,幾つか私も承知しておりますが,その結果としての指標は承知していますけれども,具体的にどんな議論があってどういう子どもを育成しようとして,こういう数字を出したかというのは承知していません。市の教育委員会のほうも承知していないとのことであります。 市の教育委員会と県の教育委員会は,今もう予算も人事も全く別の組織であります。したがって,いいと言えばそれでいいわけでありますが,岡山県内の4割近くを占める子どもたち,人口を持つものが岡山市であるわけで,残り6割の人口を持つものが県の組織であるわけであります。そういう面では,本来計画を立てるときは事前に少し相談するというほうがいいんではないかなと私としては思っているところであります。しかしながら,今はもう県としてこうやられるということで,我々としては県の考え方としていかれるということについてはとやかく言える話ではないと思いますけれども,やはり市の教育委員会,県の教育委員会,うまく連携しながら子どもたちの将来を少しでもいい形にしていくべきだろうとは思っております。切磋琢磨しながら子どもたちのために,また将来の岡山のために日本のために頑張っていきたいと思います。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  1番のコロナ対策についての項,まず来年度の税収見通し,マイナスシーリングの実施,来年度の予算編成についてお答えします。 新型コロナウイルス感染症の影響により法人市民税や個人市民税など来年度の市税収入は減少が見込まれており,現在国において議論が進められている令和3年度税制改正や地方財政対策も踏まえ,地域の経済状況の把握に努めながら適切に税収を見込んでまいります。このような状況において,各分野における重点施策を着実に実施するために扶助費などの義務的経費や維持補修費などを除き対前年度比97%のシーリングを設定した上で既存事業の見直しなどにより必要な財源の確保に努めてまいります。また,コロナ対策や国土強靱化を柱とした国の第3次補正予算の動向も注視しながら,今後の財政運営に及ぼす影響をしっかり見極めた上で来年度の当初予算を適切に編成してまいります。 次に,新型コロナウイルス対策財政調整基金はどれぐらい活用できるかについてです。 新型コロナウイルス対策として活用できる具体的な額をお示しすることは難しいですが,近年激甚化,頻発化する自然災害やこのたびの感染症のような緊急時において国の財源対策に先駆けて臨機応変かつ迅速に対応するため有効に活用してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項で,まず市民病院の状況と対策についてです。 市民病院については,病棟の一部を改築しコロナ対応病床を増床して患者を受け入れており,病床数は足りているものと考えております。 次に,医療機関に対する助成についてです。 感染拡大防止対策等に要する費用への国の補助や感染患者に対応した場合の診療報酬の増額などの措置がなされております。市としては医療機関の支援について国に要望しているところですが,今後も国や県の動向を注視するとともに必要に応じ経営支援策の拡充要望を行ってまいります。 次に,ワクチンの供給状況はどのようになるのかについてです。 10月下旬に国から今後新型コロナウイルスワクチンの接種体制を確保するよう通知があり,今後国からの説明会が予定されているところですが,現時点で具体的な時期や接種の優先順位などの詳細は不明でございます。接種主体は市町村となっているため,国からの情報収集に努め早期に接種できるよう準備に努めていきたいと考えております。 次に,市職員が感染した場合の業務継続体制についてです。 岡山市業務継続計画においては,出勤可能な職員数が制約される状況下においても必要な業務を継続するため不要不急の業務については縮小や休止,延期するなど業務の絞り込みを行い,必要な業務に集中するとあり,全庁的に共有しております。 次に,応援体制についての所見です。 これまで保健福祉局内の応援体制に加え随時人事異動により職員を追加しておりますが,日々感染者が発生する中で感染者への対応業務と並行して応援等の在り方を検討しているところです。今後も市民の方々への対応とともに,職員の健康管理のため関係部局からの応援も適宜進めてまいりたいと考えております。 最後に,生活困窮者への生活費用の貸付けや生活面での支援についてです。 社会福祉協議会が総合支援資金の特例貸付け等を行っております。岡山市は一定期間家賃相当額を助成する住居確保給付金を国基準を拡大して支給しているほか,一人一人の状況に応じた就労支援,家計相談などといった支援を行っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,学校の臨時休業の可能性でございますが,地域の感染状況にもよりますが,子どもたちの学びの保障,また心身への影響の観点からも慎重に判断していくべきものであると考えております。 続きまして,大きな2番,岡山市の教育施策についての項,市長答弁以外を順次お答えしてまいります。 まず,新型コロナウイルスの感染拡大の影響を踏まえた施策についてでありますが,新型コロナウイルス感染症が拡大する中で感染者やその家族への誹謗中傷が大きな問題となっています。そのため,人権尊重の社会づくりの施策の中で教職員への研修を進め,児童・生徒への人権意識の高揚に取り組んでまいります。これまで進めてきた方針は引き続き大切にしながら,子どもたちが感染拡大といった先の見えない社会の変化に対応するために必要な力をつけられるよう,施策を進めてまいります。 次に,前期中期計画では不登校に対してどのように取り組んできたか,また後期中期計画ではどのような施策を行うのかというお尋ねです。 これまでに不登校の未然防止と深刻化する前の早期支援として不登校児童生徒支援員やスクールカウンセラーの学校への配置,教育相談室,適応指導教室の整備を行い,不登校児童・生徒の学校復帰や自立に向けた支援を進めてまいりました。後期中期計画ではこれまでの取組を徹底するとともに,欠席児童・生徒に対する家庭訪問や組織的な支援を行うための個別の支援計画の作成などを取り入れながら早期発見,早期対応に,より力を入れていく予定であります。 次に,インフルエンザの対策でありますが,手洗いやマスクの着用,施設等の消毒など,これまで学校において新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として取り組んできたことはインフルエンザに対する感染防止にも同様の効果があると考えますので,継続して取り組んでまいりたいと考えます。 次に,学力アセスから明らかになった課題の解決に向けてでありますが,教育委員会が示した授業改善の方針を基に学校では学力アセスの結果から自校の課題を明らかにし,課題の解決に向け,話合い活動や表現活動の充実,ICTの活用など自校の授業改善の要素を盛り込んだ改善プランを作成し,全校を挙げて取り組んでいるところであります。 次に,来年度の全国調査について,また休業に伴う学力の対策について一括してお答えします。 来年度の全国学力・学習状況調査につきましては,例年の4月から1か月延期して5月に実施する予定であると文部科学省から連絡を受けております。学力についての対策は,現在各学校が行事を精選し授業時数を確保するとともに,学力の状況を適宜把握しながら積み残しのないように授業を工夫しているところであります。 この項最後に,通学路の安全対策について自転車マナーの問題ですが,教育委員会は交通安全週間や長期休業前などの機会を捉え交通ルールやマナーについての指導を徹底するよう指示しております。通学路での安全確保につきましては,学校がPTAや地域の方々の御協力をいただきながら地域の実情に応じて行うものと考えておりますが,必要に応じて教職員も交通指導を行っております。また,学校では警察などの関係機関と連携した交通安全教室,自転車安全講習会などを行っており,引き続き交通マナーの向上に努めてまいります。 以上でございます。 ◎國米哲司環境局長  3,岡山市の農業施策についての項,稲わらの野焼きについてお答えします。 野焼きについては廃棄物の処理及び清掃に関する法律で原則として禁止されていますが,農林漁業を営むためにやむを得ない廃棄物の焼却や宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却等は例外とされています。しかし,例外とされた行為であっても,煙や臭い等により周辺の生活環境に支障を与え,苦情等がある場合には改善を図るよう個別に指導を行ってまいります。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まずイノシシ対策で麻酔銃の使用についての御質問ですが,麻酔銃の使用については法令上,その所持については都道府県公安委員会の許可,銃使用については県知事の許可,麻酔銃で使用する薬剤の使用については獣医師の処方箋などが必要とされております。 なお,麻酔銃の射程距離がおおむね10メートルから15メートルと短く,そこまでイノシシに近づくというのは非常に難しく,また命中したとしても麻酔薬の効力が現れるまでに時間を要し,麻酔銃で撃たれたことにより対象個体が興奮し,従事者が反撃を受けたり周辺の住民等に危害を及ぼすおそれがあるため,市街地で動き回っているイノシシに使うのは現実的ではないと考えております。今後とも捕獲者,周辺住民の安全性をどう担保していくのが適切なのかを岡山市鳥獣被害対策実施隊や県,周辺市町村とも連携しながら研究してまいりたいと考えております。 次に,鳥インフルエンザについての岡山市の対応についてですが,家畜伝染病対策については関係法令に基づき都道府県が設置した家畜保健衛生所を中心に家畜の所有者への指導や家畜伝染病発生時の殺処分,焼却等を行うなどの具体的な家畜防疫を実施することとなっております。岡山市では県と高病原性鳥インフルエンザ発生時の防疫対策に関する協定を結び,鳥インフルエンザ発生時に殺処分等の防疫対策や住民説明会などの人的協力を行うこととしており,発生時には迅速な対応ができるよう県と関係機関を集め,大規模農場での発生を想定したシミュレーション等を確認する防疫研修会を毎年開催しております。死亡野鳥の通報があった場合,速やかに岡山家畜保健衛生所に連絡し迅速な検査が実施できるよう各区,各支所にも連絡方法などの周知徹底を行っているところです。 以上です。     〔27番藤原哲之議員登壇〕 ◆27番(藤原哲之議員)  御答弁どうもありがとうございました。 それでは,何点か再質問させていただきます。 まず,新型コロナの件でございます。 市役所の職員が感染した場合,その部署を閉めるというような状況が起きたらもう大変なことになるんで,市としては早急にきちっとしたマニュアルをつくって応援体制等きちっとして今から計画を立てていただきたいと思っております。 教育の問題についてでありますが,市長から答弁をいただきました。まさに岡山市と県が連携を持って,やはりこういう重要なことはもっとお互いに連絡を取り合ってある程度のすり合わせ等をしていただきたい。もっともっと踏み込んで岡山市の意見,県の意見を闘わせて,それでこういうところは決めていただきたいなと思っております。 そして,インフルエンザの件でありますが,今後このコロナがますます拡大していくと今までしていたようなインフルの治癒証明をもらいに行くことがなかなか難しくなってまいります。治癒証明の件では今後検討していくとのことでしたが,どのように進んでいるのかをお聞かせください。 イノシシ対策であります。 法律では可能で麻酔銃も撃てるんだけど,なかなか効くまでに時間がかかって危ないというようなことなんですけど,やはり市としては市民の安全・安心を守っていくのと,また猟友会の方々の安全も守っていかなければならないと思っております。もっともっと市として積極的な対応をお願いしたいと思っておりますけど,再度当局の御所見をお伺いいたします。 これで再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  教育問題,もう少し話をさせていただきたいと思います。 先ほど申し上げましたように,今市の教育委員会と県の教育委員会,完全に組織上は離れています。人事も組織も予算も関係ないものになっていますけれども,ただおっしゃるように廃藩置県移譲からずっとやっぱり一つの県として存在していることは事実ですし,今日こちら側に来ているメンバーも岡山市に住んでいるメンバーばかりじゃないわけであります。だから,そういう面では一体感みたいなものがあったほうがいいんだろうと私も思うんですね。したがって,お互いの何といいますかね,意見交換というか,そういったものはどんどんやるべきだろうと思っております。これからも教育委員会と相談しながら,その対応をさせていただきたいと思います。 よろしくお願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  市の職員が感染した場合のマニュアル等のことだと思うんですが,先ほど答弁させていただきました岡山市の業務継続計画というものを基に各課でそれぞれの業務継続計画というものを策定していると認識しておりますけども,そこだけでは不十分な部分というのは全庁的な応援体制というものも今現在やっているところです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  イノシシ対策について再質問をいただきました。 議員おっしゃるとおり最近は特にイノシシに限らずですけれども,けがをされたりとか,そういう安全を脅かす事態が発生しているということは認識しております。そのために安全をいかに確保するかについては,経験値あるいはその専門性というとこら辺が必要になっておりまして,それについては岡山市鳥獣被害対策実施隊の協議の中でも今までもお話しさせていただいておりますけれども,さらに関係団体を含めて調整させていただき,いかに対策を講じていくかということを改めて検討していきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  インフルエンザのことについて治癒証明ですね,これについてお尋ねいただきました。 関係団体等と協議しました結果,今月より医師の記入による証明書から保護者記入による様式に変更することができました。児童・生徒及び保護者の負担は軽減されるものと考えております。 以上でございます。
    浦上雅彦議長  以上で藤原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして小林議員。     〔36番小林寿雄議員登壇,拍手〕 ◆36番(小林寿雄議員)  おはようございます。おかやま創政会の小林寿雄です。どうかよろしくお願いいたします。 さて,9月議会で犬島についてずっと質問させていただきまして,ブロードバンドの話をさせていただきました。このことについては同じ9月議会,公明党竹之内議員からも非常に丁寧な質問があったと思いますが,事業化されたということで本当に犬島にとって大きな一歩,新たな一歩が踏み出せたかなと思っております。 実は昨日ヘリコプターを使って救急搬送しなきゃいけない,そういう事案があったようなんですが,ヘリコプターが着陸できずにつり上げたと,患者の方をですね,いうふうな事案があったようです。降りれなかったのは電線が邪魔になったのかなということもあるんですが,山の中ならともかく,やはり着陸できたほうがいいと思います,当然。消防局のほうには局長のほうにちょっと調査あるいは改善のお話もさせていただきまして,検討していただけるんだろうなと思っております。 あと犬島に就学前の子どもさんがいらっしゃる,4人かな。そのうちのお一人が幼稚園に通っているんですが,幼稚園に毎日連れていくと3時ぐらいまで潰れてしまう。戻れないんですね,島へ。マイシップ,マイクルーザーないんで。ということでその子が2年後には山南学園に通うようになると,ランドセルに黄色のカバーをつけた子どもを1人で船に乗って行かせていいんか,そういう問題もあったりするんで,いろいろ当たり前の生活をやっていく上で活性化とか振興とかという前にベースとして,その辺やっぱりいろいろまだまだ課題があるんだなというのは改めて思っているところです。こうしたことについていろいろ担当等と議論もしているところですが,しっかり頑張っていけたらというか,きちんとできたらなと思っておりますので,よろしくお願いします。 それでは,通告に従いまして質問に入ってまいります。 まず1,新型コロナウイルス感染症への対応に関する組織強化・充実について。 新型コロナウイルス感染拡大について全国的に第3波の様相を呈しており,経済と感染症対策の両立に苦慮しているところであります。岡山市においても,同様の状況が続いています。根本的にはワクチン,その有効性や安全性の確立等,感染した場合の後遺症を含めての標準的な治療が確立しない限り収束ということにはならないのではないかと思います。 ただ,そうした状況になるには,まだ相応の時間が必要だと残念ながら考えざるを得ません。国に対しては言いたいことが多々ありますが,例えば春先8か月以上前に医療崩壊云々,そういう議論もあったようですが,いまだに同じような話が続いている,一体何なんだと言いたいこともありますが,そういうことばかり言っていても始まりませんので,地方としてはこれまでの原則マスク,手洗い,うがい,換気,ディスタンスなど気を緩めることなく,正しく恐れ,ガイドライン等を意識しながらスイッチ!おかやまに基づいて行動していくしかないかなと思います。 さて,そうした中,1点のみ質問したいと思います。 新型コロナウイルス感染症への対応について保健所を中心にオール保健福祉局で現在行っていただいておりますが,その体制を強化,充実させる必要があるのではないかということであります。この間,感染者,陽性者が出続けており,陽性者の濃厚接触者の確定や検査,療養先の振り分け,確定,自宅療養者に対する確認やフォローなど業務量や精神的ストレスはかなり増大しているのではないかと思われます。 まず,この点についての現状はどうなのか,所感を含め御説明いただければと思います。 現在行っていただいている業務や状況は今後もかなりの期間続くと思われますし,年末年始の人の動きによっては増大する可能性も否定できません。今の体制で大丈夫かと思わざるを得ません。 そこで,新型コロナウイルス感染症への対応はかなり長期化することを念頭にオール市役所での体制を再構築,再整備する必要があるのではないかと考えますが,このことについての認識を含め総務局のほうからお考えをお示しいただきたいと思います。 2,専門職員,有資格者の人材確保について。 医療的支援の必要な児童・生徒に対しての看護支援員の確保が難しい,通級言語,ことばの教室に配置したい言語聴覚士の確保が困難,仁愛館等に臨床心理士を置きたいが人材確保が困難という現場の声を聞きます。これらの問題について先ほど述べた職以外にもあろうかと思いますが,人材確保の前提としてそれぞれの現場になぜその職が必要なのかということをはじめ,しっかり精査しなければならない,そういうことはあろうかと思います。ですが,その上で有資格者の人材確保を困難にしている要因として,時間単価や月収の問題がやはりあるのではないかと思います。有資格者の配置が必要であるということであれば,そして人材確保のために時間単価,月収確保の問題をクリアする必要があるのであれば柔軟な対応をすべきだと思います。これらのことに関して,現状認識と対応についての所見をお伺いしたいと思います。 3,盲聾者支援の充実について。 盲聾者とはそれぞれの程度の差はありますが,いわゆる目が見えず耳が聞こえない方であります。現在盲聾者の定義が法律上はなく,視覚障害と聴覚障害の重複障害という位置づけとなっております。そのため実態把握も正確にできておらず,支援策についても明確なものがないのが実情であります。意思疎通にしても手話通訳や読み聞かせ,あるいは要約筆記では意思疎通を図るのが相当困難,もしくは不可能となります。 そこでお尋ねいたします。 国は早急に定義を確立させ,法に位置づける必要があると思います。このことについて,どのように認識されどのようにされているのでしょうか,お示しをください。あわせて国に対しての働きかけを強化していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 国の定義がない中で,難しい作業になると思いますが,大まかでもいいので盲聾者の実態把握に努める必要があると思いますが,いかがでしょうか。 現在盲聾者に対する意思疎通支援として県が事業を立ち上げ県,岡山市,倉敷市が負担金を出し,友の会に委託しております。ちなみに,岡山市は186万円の負担金を拠出しているとのことであります。この事業は委託予算の範囲内で行われているため,支援が利用できる時間は現状で2,200時間,通訳・介助員の時間単価が1,500円となっております。ちなみに手話通訳や要約筆記の支援員の時間単価は1,900円となっており,より介助が難しい盲聾者支援員の単価が安いということになっております。予算の範囲内ということなので,時間単価を1,900円にし,利用可能な総時間を圧縮することは可能なようですが,これでは解決にはなりません。 こうした現状について,どのように認識されていますか。また,取りあえず利用可能時間を現状の2,200時間とし,単価を1,900円に引き上げることにより増える事業費を岡山県,岡山市,倉敷市が応分の増額で対応する,その協議をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。ちなみに2,200時間掛ける増える単価400円で88万円,単純に言えばこれを3つで分配するということになります。 次に4,2050年温室効果ガス実質排出ゼロ宣言について。 このことについて,市長提案理由説明の中でるる述べられているところであります。国においても菅総理の下,2050年温室効果ガス実質排出ゼロに向け大きくかじを切ったところであります。先週金曜日の記者会見でも,かなり力を入れた発表がされたところであります。しかし,「言うは易く行うは難し」ということを地でいくことになるのは必至だと考えられます。なぜなら,とてつもない技術革新とそれに伴っての産業構造の大転換,市民意識や生活様式の大転換が求められることになるからであります。官民挙げての壮大な取組になるわけであります。そうした中,岡山市においては経済団体との議論を始められたということは大変評価に値するものだと思っております。粘り強くも着実な積み上げをお願いしたいと思います。 ただ,大きくはエネルギー政策や産業政策,技術開発・革新への支援など国の取組に大きく左右される問題であるため,その中で市において効果的な政策を打ち出していくことはかなり難易度の高い取組になろうかと思います。 エネルギー政策でいえば,我が国の二酸化炭素排出量の約40%が発電によるものと言われております。これをどうしていくのか。間違っても電力・発電会社の努力,責任というところに矮小化することがあってはならないと考えます。情緒的ではなく冷静な国民的議論がぜひとも必要なところですし,国は責任を持ってそのことを明確に行うべきだと思います。また,再生可能エネルギーの活用促進が加速されると予想されます。このこと自体はなかなか反論しにくい問題でありますが,太陽光や風力発電による電気は発電量や周波数,電圧が大きく変動するため電力の安定供給を一番の使命とする電力・送電事業者はそれへの対応調整を懸命に行っております。また,送電線の保守,維持管理のためのやむを得ない停電もありますが,太陽光発電による電気などは流れ続ける可能性があり,作業に当たって大変危険が生じる可能性を含んでいます。いずれにしても,発電からそれぞれの家庭等での使用まで全てを見通して電気の安定供給を電力事業者は行っており,再生可能エネルギーなどが増えてくることは電力事業者に大きなリスクを背負わせることになるわけであります。 一方,産業面でいうと自動車産業の問題があります。日本においては内燃機関いわゆるエンジンオンリーからハイブリッド,プラグインハイブリッドへのシフトが進んでおりますが,世界的にはこれから先はEV(電気自動車),燃料電池車など脱内燃機関が加速的に進んでいくことになると予想されます。お手元にある資料等を御覧いただければ分かると思います。一足飛びに内燃機関が要らなくなる,そういうことはないと思われますが,自動車産業においても衝撃的な変革が予想されます。こうした状況をしっかりと捉え,未来に向けた着実な取組を積み重ねていただくよう,市長をはじめ当局の皆さんにはぜひよろしくお願いしたいと思いますし,期待しております。 そこでお尋ねいたします。 先ほど電力事業者にとって大きなリスクを背負わせることになるということを申し上げました。このことについて,どのように認識されていますか。事業者とのコミュニケーションを図り,施策についての研究をしっかり行うべきと考えますが,いかがでしょうか。 また,太陽光発電パネルなどに対する補助もより充実される方向だと思いますが,蓄電池とあわせて普及させるなど事業者にリスクを負わせることのないような工夫が必要だと思います。これらについて総合的な御所見をお願いいたします。 次に,岡山市は当面ごみ焼却による発電とその電気の活用の取組を進めていくことになってまいります。このこと自体に反対するものではありませんが,いつまでもサーマルリサイクルということでもないように思います。このことについて,当面はともかく将来的にどこかの段階で転換する必要が生じるのではないかと思います。この点については現時点でどのようにお考えでしょうか。 自動車産業について,EVシフトが進むと内燃機関に関係する製造業は大きな打撃を受けることが予想されます。岡山市内の事業者への影響について,どのようにお考えか,お示しいただきたいと思います。 内燃機関については大きなピンチとなりますが,反面大きなビジネスチャンスが生じる可能性があります。そうしたピンチをしのぎチャンスに変えていく産業戦略が必要だと思います。この点について,どのように認識されていますでしょうか。 最後,5,市民の生活を支える公共交通の維持,拡充について。 市長提案理由説明でも述べられておりますが,これについても吉本議員,田口議員のほうからも質問があったところでありますが,去る10月12日に行われた第7回公共交通網形成協議会において地域公共交通利便増進実施計画等について議論がなされたところであります。この実施計画は提案理由説明にもあるように,市民の大切な移動手段である公共交通を守っていくためのものであると認識しているところですが,各バス事業者においては総論では必要性は認めるものの各事業者の経営理念や直近の新規参入をめぐっての考え方により意見の相違が大きく,協議会の議論を見ても全くかみ合っていないのが実情であります。残念ながら現状では合意は極めて困難な状況ですが,市としてもこれまでもそうであったように,あくまでも市民のためにしっかり汗をかいて,その調整を図っていただきたいと思うところであります。 そこでお尋ねしてまいります。 地域公共交通利便増進実施計画について,そもそも何のために策定しようとされているのか,また策定状況はどうなっているのでしょうか。市民から見れば何のために何の議論をしているのか,よく分からないというのが実感ではないかと思います。そうした市民の視点を踏まえ,分かりやすく丁寧に御説明ください。 次に,何かと引き合いに出される広島市でありますが,既に実施計画を策定し順調に進められていると聞いております。広島においての状況とあわせ,広島ではなぜうまくいったのか,そのことについての御所見をお示しいただきたいと思います。 次に,実施計画における最重要政策として3本柱,路線の再編,中心部の運賃見直し,高齢者,障害者の運賃割引が提案されておりますが,この3本柱の実現により運転手の労働環境改善や課題となっている人材確保や雇用の維持につながるものかどうか,このことについても明確にお答えいただきたいと思います。 さて,3本柱の一つである高齢者,障害者の運賃割引について具体的にどのような方法で実施されるおつもりでしょうか。現場での現金や紙のチケットのやり取りということにはならないと思いますし,電子決済にしても様々な方法が考えられると思います。現実的に考えると現在バス事業者が導入しているHarecaカードを活用するのが最も効率的と考えますが,どのようにお考えでしょうか。 市が示した再編案には,めぐりんの岡山駅前広場乗り入れが記載されています。このことの是非に関してどのような基準で判断を誰が行うのか,何か制約があるのか,お示しいただきたいと思います。 また,市としてはめぐりんの乗り入れについてどう考えているのか,あわせてお示しいただきたいと思います。 岡山駅前広場について,現場,運転手さんのほうから様々な要望が出されていると思いますし,法定協でも労働者の代表の方から労働環境向上に向けての努力を鋭意進めるべきとの提起がなされていると思います。これらの事項への対応について具体的にお示しください。 最後に,朝のラッシュ時の道路渋滞の解消は,定時運行を目指す路線バスにとっては大きな課題となっているところです。道路整備や交差点改良等,重点的に目に見えるように進めていただきたいと思います。この点についてはどうなっているか,御説明いただきたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,小林議員の質問にお答えいたします。 私はまず,新型コロナに対応する体制の問題であります。 3月に初めて感染者が出て以降,長期にわたる対応を職員は強いられております。当初16名体制であったわけでありますが,これを補強し保健センター等の保健師や事務職等の応援を行い,これに加えて他部署からの人事異動など21人の増員を行ってきたところであります。土日もずっとですから,本当によく働いていただいたと思い,私も感謝しているところであります。小林議員御指摘のように,11月に入りまして新規感染者が増大してまいりました。非常に厳しい状況が続いているということで,この事態の長期化に備えなければならない。全庁から保健師を総動員できるように,先週でありますが17名に異動の内示をいたしました。本日発令を行ったところであります。これにより,他部署から合計38名の補強となりました。今後とも保健所機能を維持できるよう,適宜人員の補充や応援体制など,全力を挙げて体制整備を図っていきたいと思っております。 また,来年度に向けては保健所の感染症対策の体制強化を図るため感染症対策課の設置を検討しているところであり,今後も状況に応じて様々な判断をしていきたいと思います。 次に,公共交通の維持,拡充で,実施計画は何のために策定しようとするのかということであります。 これは吉本議員から質問をいただき,田口議員からもいただきました。質問表を見ますと,他の議員からも質問があるということも伺っております。また,吉本議員,田口議員の質問の際には山陽新聞,地元紙はこれについてやっぱり記述されています。大いに関心が持たれているというところでありますので,少し私の口からどういう考えで市としてどういう経緯で今日に至ったのかということを申し上げたいと思います。お聞きいただければと思います。 最初のきっかけは,ある会社が西大寺線の新規参入を行うということで,これは法律上我々認めざるを得ないということで,国も我々も占用許可という形で認めさせていただきました。 ただ,ある事業者のほうから,こんなことをやっているとそれぞれが体力を失い,全体の路線維持ができなくなるという話をされたわけであります。私はそれは首肯できると思い,動きました。まずは,そういった法律をつくるべく,政令市の市長会議に提案しました。そしたら,他の19市の市長,もう皆さんこぞって賛成していただき,国に要請をかけ,国も動き出しました。そして,私もその作業の委員会に入り,最終的には改正ということになったわけであります。これに関していくと,都市整備局だけじゃなくて政策局も大いに動き,汗をかいたところであります。 私がその作業の委員会に入って一番感じたのは何かというと,やはり業者間の協調というのが不可欠だと。よく考えてみればこれは何のための計画かというと,通常であればこれから人口減少になっていきます。こういったときに路線の維持が難しい,こういう現象が出てきやすい,それを業者間でお互い助け合っていこう,調整し合っていこうじゃないかという法律であります。したがって,この計画には事業者の合意が必要であり,事業者の合意の前には協調が必要であります。吉本議員の質問の中に,市と事業者の関係が良好じゃないんではないかという話があったと思います。私はその点ももちろんあるとは思いますけれども,何といっても事業者間の協調が,これは不可欠だろうと思った次第であります。でも,おかげさまで法律自体はできました。 それで,後で広島の話が詳しく出ますけども,委員会では広島は広電がこれから合意しようという案を提示し,議論しているという話を聞いたわけであります。ちょっとこの岡山では,どこかの企業がそういう合意案を提示して議論する,そういう状況にまで至っていないと我々は判断したわけであります。したがって,我々として9社が合意できるだろうと思う案をつくりました。これが小林議員おっしゃっている3本柱を中心とした案であるわけです。この3本柱,うちの担当者がそれぞれ相当動いて各社とやっていただきました。なかなかやっぱりそこで合意が取りにくいということで,私自身相当回数経営者等の場所に出向き説明いたしました。私自身は全員の合意というのは難しいかもしれない,しかしながらある程度の合意は可能だろうと判断し,10月の協議会に臨んだところであります。結果は,もう御承知のとおりであります。この再編計画というものは,事業者の合意が必要だと言いましたけど,合意するためには意見が統一されなけりゃならない,そして計画をつくった後もこの合意を守っていかなきゃならないということで,重要なのはやっぱり事業者の協調だろうと思っております。特に今回の場合は新型コロナウイルスの拡大もあったという要因もあると思いますが,現状では小林議員おっしゃるように合意は難しいと言わざるを得ないのかもしれません。 ただ,田口議員にお示ししたように,岡山のバス路線,随分傷んでいます。やっぱり市民の足を確保するためにどうするかということは,もう緊急の問題だと私自身は確信しているところであります。したがって,1月に,予算提出までにどうするかということを判断していかなければならないと思いますが,市民の足を守るということで議員の皆さん方の御理解もぜひともお願いしたいと思います。 よろしくお願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1つ目の新型コロナウイルス感染症への対応に関する組織強化・充実についての項で,市長答弁以外で体制を強化,充実させる必要があるのでは,現状と所感についてです。 随時職員の配置等を行っているものの,日々継続して感染者の発生やその後の対応などがあるため,職員が長時間労働せざるを得ず,感染症担当の保健師を含め休日・夜間勤務が続き,休息も十分に取れていない状況であると認識しております。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  2番,専門職員,有資格者の人材確保についての項,会計年度任用職員の時間単価や月収に関する現状認識と対応についての所見についてお答えいたします。 専門的な資格を必要とする会計年度任用職員の給料は,その職種や資格に応じて一般的な事務職とは別の給料表を定めております。給料表の適用については正規職員との均衡を図った上で,必要な人材が確保できるよう引き続き適宜適切に対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3つ目の盲聾者支援の充実についての項,盲聾者の法的位置づけへの認識及び対応,国に対する働きかけ,盲聾者の実態把握について一括してお答えいたします。 盲聾の定義が明確にされることにより,障害特性に応じた施策のさらなる充実が図られるものと考えております。盲聾者の皆様とは毎年意見交換を行っており,今後も御意見をお聞きしながら実情の把握に努めるとともに,障害の定義の見直しについての国への働きかけについて研究してまいりたいと思っております。 次に,盲聾者支援員の単価についての認識,増額について県との協議についてです。 議員御指摘の盲聾者向け通訳・介助員の派遣単価が手話通訳者や要約筆記者の派遣単価と比較して低いことは課題と認識しております。通訳・介助員の派遣単価について市が独自に派遣単価を定めることはできませんが,単価の見直しについて引き続き岡山県と協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  4番,2050年温室効果ガス実質排出ゼロ宣言についての項,2点の御質問にお答えします。 まず,電気事業者のリスクについてです。 温室効果ガスの排出抑制を進めていくためには,太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー由来の電力の活用拡大が欠かせないものと考えております。一方,太陽光発電などの再生可能エネルギーは天候に左右されることから,電気事業者が電力の安定供給に負担を抱えていることは承知しております。今後温室効果ガスの排出抑制に向けた施策がさらに効果的になるよう様々な主体と情報交換し,研究してまいります。 次に,サーマルリサイクルの将来的な転換についてです。 家庭ごみ組成分析調査によると,可燃ごみの中には資源化物が約1割程度混入しており,より一層の分別の徹底を図っていく必要があります。現状ではごみの焼却はやむを得ないものと考えておりますが,ごみの処理の在り方については今後の技術革新等を注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,EVシフトが進むことによる市内企業への影響とチャンスに変えていく産業戦略について一括してお答えいたします。 EV車は内燃機関車より1万点も部品点数が少ないとも言われており,市内の自動車関連企業も危機感を持っていると伺っております。令和2年7月に行った岡山工業会との意見交換の際には,下請依存から自社製品へ,EV市場含めた他業種進出のための設備投資を検討,コロナで一時的に操業停止するタイミングが設備投資のチャンスなどの前向きな意見が多くあり,こういった動きを積極的に支援する必要があると考えております。今後も現在実施している業態転換や販路拡大等の本市の補助制度を活用いただきながら,策定予定の国の実行計画や事業者等の動向を注視し必要な支援を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  5番目,市民の生活を支える公共交通の維持,拡充についての項,まずバス運転手からの要望への対応についてです。 本年4月,路線バス会社の労働組合よりバス運転手の立場から見た岡山駅東口バスターミナルの安全問題,設備問題,渋滞問題に関する課題,改善の要望がありました。その後,一緒に現地にて要望箇所を確認し,対応可能な項目について検討を行った結果,車体やミラーが当たらないように,また車椅子の乗降を容易にするため時刻表示板の位置の変更や車止めの撤去,バス停部の屋根の支柱の位置変更などの項目について実施することといたしました。この改修内容については,市自ら実施予定でありました乗り場へのバス正着を改善するためのバリアフリー縁石の設置とともにバス協会,各バス事業者の方にもお伝えした上で設計を進めているところです。 次に,バスの定時性確保に向けた道路整備や交差点改良についてです。 岡山市みちづくり計画においては,公共交通との連携を重点施策に位置づけ,渋滞対策による定時性の確保など路線バス,地域公共交通の利便性の向上に資する対策に取り組んでいるところです。バス路線の渋滞対策として,これまで市役所筋イオンモール岡山北側や国道250号の宍甘で交差点改良などの事業を実施してきており,現在も市道錦町・古京町線の古京町や県道岡山・倉敷線の庭瀬で同様の事業を実施しております。また,バスへの乗り降りが容易となるバリアフリー縁石を用いたバス停も順次整備しているところです。今後も路線バスの定時性向上,利用者利便の向上など路線バスの利便性向上に資する道づくりに努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,まず広島市の状況についてです。 広島市の中心部では岡山市と同様に9社の民間バス事業者が運行しておりますが,初乗り運賃を150円から190円に段階的に値上げして経営改善を図るとともに,実施計画を策定して競合他社との共同運行による循環線の導入を実現しております。この実現に向けては最もシェアの大きい事業者が先導し,事業者間で調整を行ったと聞いております。 次に,3本柱についてです。 3本柱のうち,バス路線の再編については非効率となっている重複路線を集約し運行が効率化されることから,運転手の労働環境の改善につながるものと考えております。また,都心の運賃値上げと高齢者,障害者の運賃割引については,運賃収入が増加し経営が改善されることから人材確保や雇用の維持につながるものと考えております。 次に,高齢者,障害者の運賃割引について,Harecaカードについてです。 高齢者,障害者の運賃割引については車載器にタッチするだけで運賃が半額となる割引専用のHarecaカードで実施することを想定しておりますが,現在一部のバス事業者でHarecaカードシステムが未導入となっております。こうした中,本市では新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として6月に補正予算を計上し,Harecaカードシステム未導入のバス事業者に導入支援を行うこととしております。しかし,現在導入に必要となる岡山県バス協会の承認が得られておりません。路線バスの利便性向上と利用促進を図るためには,未導入の事業者にもHarecaカードシステムを導入し運賃割引を実施することが最も効果的,効率的な手法であると考えており,未導入の事業者への導入に向け引き続き岡山県バス協会に働きかけてまいりたいと考えております。 最後に,めぐりんの岡山駅前広場乗り入れについてです。 めぐりんの岡山駅前広場乗り入れについては国が許可するものですが,審査に当たってはピーク時の8時台の流入台数が容量を超えていないこと,また広場内で安全な運行が確保されることの2点が重視されます。めぐりんの循環線は8時台の運行はなく,容量の制約の対象ではありませんが,現在の岡山駅前広場では8時台の流入台数に余裕があり,仮に8時台に運行された場合でも乗り入れは可能と考えております。また,広場内での運行の安全確保については,事業者間の協力があれば可能であると考えております。市としては,利用者の利便性向上の観点から,めぐりんの岡山駅前広場への乗り入れは実現すべきと考えております。 以上です。     〔36番小林寿雄議員登壇〕 ◆36番(小林寿雄議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,順次再質問させていただきます。 1番の新型コロナの組織体制の話,再質問しようかなと思っていたんですが,市長のほうから丁寧な答弁をいただきました。要望ということでお聞きいただきたいんですが,もちろん認識されていると思うんですけれども,災害とよく比較されるんですけれども,災害というのは目に見える形で済んでいく,ごみの処理というのはだんだん減っていくわけですね。やればやるほど終わる。 ただ,この新型コロナの対応はやってもやってもという話なんで,精神的に物すごくきつい仕事になるのかなと思うんですよね。 それから,私もう一つ気になっているのは在宅で療養される方が積み上がってきている。このフォローをどうするのかという話もあると思うし,また執務室,執務場所が現状でいいのか,そういう課題意識も持っておりまして,そういうことを踏まえながら先ほど市長のほうから臨機応変に必要なことは講じていくというお話がありましたので,ぜひともそういうことでお願いしたいと思います。 2番目なんですが,会計年度の話,これやっぱり制度ありきではないんだよということが確認できたのかなと。総務局としてはしっかり受けていくよということなので,これ要望,意見というふうな形で受け止めていただきたいんですが,しっかり所管局課では必要なものは必要なんだということで総務局のほうと議論していただきたいなと,自己規制をせんようにということを申し上げておきたいと思います。 3番の盲聾者支援なんですが,これも要望にとどめておきたいなと思うんですが,本当に大変だなというのは改めて思いました。私自身質問として,いろんな問題提起,こなれていませんので一緒になってこれからもこの問題に取り組んでいきたいということを申し上げておきたいと思いますし,しっかり受けていただきたいと思います。 それから,4番の問題なんですが,これもちょっとここで御答弁をということにはなかなかならないと思うんですが,しっかりコミュニケーションを取っていただいてということで。 それから,自動車産業については集積が激しい,しっかりされている自動車産業の倉敷とか総社,その関係もありますし,しっかりアンテナを高くして,戦略的な取組を進めていただけたらなと。特にEV化にしても純粋なEVなのか,燃料電池車なのかで,これまた業界が物すごく変わってくる。実際に燃料電池車を売っているのはトヨタとホンダしかないということで,ほかの会社がついていけないということもありますので,しっかりアンテナを高くして戦略的にということを申し上げておきたいと思います。 さて,5番のバスなんですが,市長ありがとうございました。市民にとって本当によく分からないというのが割と──何をやっているんだろうみたいな。市民のためとかバス守るため,それは分かるけど,何を議論しているのかよく分からないというところだろうと思うんですね。市長の口から丁寧に御答弁いただいて,一定理解もしていただけるのかなと思いました。 ただ,お話の中でコロナ云々の話があったんですけど,それどころかという話ですね。私はコロナでバスから離れていっている,これが定着してしまわないかと非常に危機感を持っています。産業とか観光の関係とか,そういったもの,あるいは飲食業の関係,もう行きたくて皆うずうずしているわけで,これ収束したらリバウンドみたいな形で需要が増えてくる。ところが,路線バス,通勤とか通学でバスからシフトされた方,収束したらバスで通学したい,通勤したい,うずうずしているって,そういう方はあまりいらっしゃらないのかなと。もうここで定着してしまったらどうにもならない。V字回復は難しいのかもしれないけれども,次の一手をきちんと打って回復させていくのを今からやっぱり考えておく必要があるんではないかと思えてならないんですね。 そういう意識の下,質問させていただきますが,まず駅前広場のピーク時の話ですね。大丈夫だと,余裕があるということですが,これ実態はやっぱり渋滞があるんでダイヤ上は1台入るところが2台,3台連なって入ってくる,そういう現実の中で本当に大丈夫かという心配はやっぱりあるんですね。このことについてどういう御認識なのか,またどう解決していこうとされているのかというのをお聞かせいただけたらと,これが1つです。 それから,2つ目が運賃割引,Harecaカードの話なんですけど,お話を聞いてそういう方向でお考えいただいているということなんですが,何でこれ合意が取れないのかよく分からない。このことによって不利益を被る,みんなそろえて導入していくことによって不利益を被るバス事業者があるのかどうか。それからまた運転手さん,この導入によって運転手さんの負担がどうなっていくのか,利用者の利便性にとってどうなのか,そういう視点から改めてもう少し教えていただければと。 それから,定時運行についてですが,ありがとうございます。いろいろお考えいただいている。 ただ,整備するまでにはいろいろ時間もかかるんで,マイカーでの時差通勤,コロナの関係もあるので,そういう呼びかけもしっかりしながらそういう実態もつくっていただきたいなと。道路整備してしまったらすっとスムーズに行けるんで車で行こうみたいな,そういう話になっても,またこれはちょっと違うことになっていくのでと思っております。 以上,再質問とさせていただきます。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  めぐりんの岡山駅前広場乗り入れと未導入事業者へのHarecaカード導入についての再度の御質問と,それから定時運行についての御質問だったと思います。 めぐりんの岡山駅前広場乗り入れについては,新型コロナ感染症の影響により便数が減少する前の状況においてもJRが上限台数を示しているピーク時8時台において容量に問題はなく,また我々も何度も現場に出向きバスの運行状況を調査しておりますが,議員がおっしゃるように遅れ等によって同じバスバースに連なってバスが入ってくることがございます。その際は,やはりバス事業者間,運転手さん同士でしっかり譲り合いをして安全な運行を実際に行っておられるところが確認できております。こうしたことからも,めぐりんが乗り入れることによって広場内のダイヤの乱れ等が悪化する可能性は低いのではないかと考えております。 しかしながら一方で,8時台に多くのバスが広場内に流入していることは現実でありまして,現在と同様,事業者同士で譲り合いながらスムーズで安全な運行を心がけていただきたいと考えております。 未導入の事業者へのHarecaカードの導入につきましてですけれども,これによって支払い方法が統一され利用者にとって利便性が向上するだけでなく,乗降時の感染リスクが軽減され市民の皆様が安心して利用できるようになると考えております。また,運転手の感染リスクや負担の軽減にもつながるのではないかと考えております。Harecaの導入につきましては,バス協会の承認が必要ですが,未導入の事業者への導入に対してはバス協会から各社共通のHarecaカードシステムとするには異種運賃の解消や路線での協調が必須であり前提となるが,現状ではその前提が整っていない状況にあるとの回答を受けております。市としては,感染症対策としてだけでなく利用者の利便性向上やバス事業者間の公平性の確保といった観点から速やかに導入すべきと考えております。 バスの定時運行についてですけれども,議員御提案の時差出勤につきましては朝夕の通勤時間帯に集中する自動車交通を平準化し交通渋滞を緩和する有効な手法であると考えております。本市では2007年から毎年スマート通勤おかやまを国と県と倉敷市と連携して実施しており,車で通勤する方々に対して時差出勤や公共交通への転換を呼びかける取組を行っており,引き続きハード,ソフト含め交通渋滞の緩和に向けた施策に粘り強く取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。     〔36番小林寿雄議員登壇〕 ◆36番(小林寿雄議員)  ありがとうございました。 最後に,確認を幾つかさせていただいて終わりにしたいと思うんですが,1つ目はこれまでも十分そうだったんですけれども,これからも公共交通を守る,そういうことで現場の運転手さんを含めて一生懸命そこを使命感,誇りにしながら頑張っていただいて,そこをベースにしていろんな提案をされている。先ほどの駅前広場の問題も同じブースに入ってきて譲り合い,それはそういうことなんだけれども,できるだけ譲り合いとかそういうファジーなところでやるんではなくて,限界もありますから,少しそういうことにもしっかり耳を傾けていただいて。具体的にそのことをどうするんだという答弁は結構なので,しっかり働く者の声を聞いて最大限,これまでもそうしていただいたんですが,ぜひやっていただきたいなと。 今回,これも答弁結構なんですが,観光バス,観光振興で何とか動かせんかという話もさせていただいたと思うんですが,これも現場でコロナの関係で観光バスが全部止まっている。そこで運転手さん同士が話する中で,これいつまで続くんだろうなと,これ続くんだったらもうトラックへ行こうかという話が実際休憩時間にあったりするんですね。ひょっとしたら会社よりも危機感は一歩先に出てくる,そういういろんなことがあるので,ピンポイントのそのお話は結構なんで,労働者の声をしっかり聞いて対応していくんだという,そういう思いを改めて確認させていただきたい。 カードの問題,それから駅前広場の乗り入れ,これ市民のためということなんですが,とりわけ高齢者,障害者,いわゆる弱者と言われている方たちにとってのメリットが非常に大きいというか,重要なポイントなんだろうと思うんですね。この間ずっとそうなんですけれども,やはり高齢者,障害者の方たちにしっかり出ていってもらおうという福祉政策にもつながってくる話でもありますし,そういう視点でぜひこの問題を解決していただきたい。全部そうなんだと思うんですけど,やっぱり市民のために,いわゆる高齢者や障害者の利便性,福祉向上のために大切なことなんだということで,そういう視点を忘れずに,もちろんこれまでそうだったんですけど,汗をかいていただきたいと思いますので,改めてそのあたりのところもお願いしたい。 最後,意見として申し上げたいんですが,広島はなぜうまくいったのか,事業者側からの提案があったと。今回の岡山市からの提案を見たときに,初乗り運賃なんかもそうなんですけど,こんな100円でやっておれるかという話があった中で,一定の適正な価格にしようじゃないかという提案を岡山市がしているけれども,事業者からあってもいいような話も結構含まれているんだろうなと思うんですね,今回岡山市の提案というのは。岡山市も市民のためにと思っている。現場もそう。事業者のほうも公共交通を守っていくんだ,維持していくんだ,市民のために頑張るんだという思いで事業者もやっていただいている。お互いに市民のためにやっているのに何でかみ合わないのかよく分からないなというのがやっぱりちょっと残るんですね。さっきもちょっと申し上げましたが,コロナから回復して,じゃあ元どおり戻るのかというと,本当に何か今のうちに手を打っておかないと,そんな簡単に戻らんだろうと思う。だから,今の段階できちっとコロナが収束した後に公共交通を守っていけるような,展望が持てるような取組をやっぱりしっかりと今つくっておく必要があるんだろうなと思うんですね。もちろんそのおつもりで最後まで汗をかいていかれるということになるんだろうと思うんですが,いずれにしても難しくなったらお互いに市民のためにどうなのよと,より弱い方たちのためにどうなのよというところへお互いに戻りつつ,ぜひとも汗をかいていただきたいなと。担当局長はだんだん顔が細うなって,これ以上汗かくというのは何かちょっと気の毒なんですけれども,しっかり頑張っていただきたいなということを申し上げておきたい。御所見があればお願いします。 以上で終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  現場の運転手さんの声,そのほかにも様々な声があると思いますが,特にこの乗り入れ等々で運転手さんの声を随分聞かせていただきました。私も単純にその基準に適合しているから,これは全部オーケーじゃないかという話にはならないんじゃないかなと思っています。運転手さんたちがここが問題だという話であれば,そこを直していく,そういう一つ一つのきめ細かい努力が必要なのかなと思っております。これからもいろいろ話を聞きながら,最大限尊重していきたいと思います。 2つ目は,福祉政策とおっしゃいましたけども,高齢者,そして障害者の半額負担というのはいわゆる交通弱者といいますか,そういった方の行動を助けていくという面で私はそういう福祉的な要素は随分あるだろうと思っています。それとともに,それによって乗る人が増えるわけですから,私は経営にとっても相当のプラスなんではないかなと思っているところであります。今の状態をそのままにしていったんでは,これからもっともっとバス路線が厳しくなってまいります。吉本議員,田口議員にも申し上げましたけれども,来年度からは何らかの手を打っていかなきゃならないと思っております。 それから,何でかみ合わないのかというところもあるんですが,我々もいろいろと経営者の話も聞かせていただいています。先ほども言いましたけれども,我々も事業者との距離をどんどんどんどん縮めていかなきゃならないと思うんですが,この計画の根底にあるものというのはやっぱり事業者が合意してみんなで協調してやっていこうということなんですね。だから,我々との関係ももちろん重要であるんですが,事業者同士が真摯に話し合って一定の解を見つけていく,これがないと多分前に進まないんじゃないんですかねと私は思っております。今の状況で,これからいつまでにどういう改善がなされるかというのは,私の口からは今言える段階ではありません。 ただ,我々としては事業者間の協調が図られるように環境を変えていくとか,いろんなことはあるんだろうと思っております。具体的なアイデアが今ここで出てくるわけじゃないんですけども,様々なことを考えながらこれからやっていきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で小林議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして川本議員。     〔15番川本浩一郎議員登壇,拍手〕 ◆15番(川本浩一郎議員)  皆さんおはようございます。といってももう昼前になりましたが,自民党岡山政隆会の川本でございます。 今日この後,岡南地域の課題ということで触れさせていただくんですけれども,今1点皆さんに知っておいていただきたいなと。外環状線の藤田から浦安南町を走っている道路が,来年度ですから令和4年の春に完成予定です。笹ケ瀬川が通って,その上に橋が架かって大分できているんですけども,その名前を今募集しています。どなたでも応募ができますし,採用された方はクオカード5,000円相当,これPayPayの還元される金額よりは低いですけれども,そういったこともされますのでぜひ興味,関心を持っていただくと同時に,そういった道路を通じて愛着だとか,コロナ禍ではありますけどもこういった整備も進んでいるんだ,ぜひそういったことも認識していただきたいと思います。 それでは,通告に従いまして質問へと入らせていただきます。 1,岡南地域の課題について。 これまでの議会でも,南区,岡南地域の課題については質問してまいりました。浸水対策では,これまでポンプの増設や西尾上川での雨水渠の整備などが行われ,現在も浦安11号雨水管整備事業や岡南ポンプ場長寿命化工事などが進められています。道路整備では,令和3年度末開通予定の外環状線,市道藤田・浦安南町線や岡南大橋西側では県道岡山・玉野線の4車線化などの整備が進められています。こうした整備が進む一方,新たな事業などへの課題について今回はお聞きします。 (1)可燃ごみ広域処理施設整備事業について。 平成30年8月,ごみ処理広域化対策岡山ブロック協議会総会において岡山市南区豊成の岡南環境センター内へ広域処理施設を整備することが合意されました。その後,基本計画の策定や地元説明会が行われ,民間事業者の選定などを経て令和8年度末の稼働を目指し進められているとお聞きしています。 そこでお尋ねいたします。 (ア)今後の施設整備のスケジュールについてお示しください。 (イ)これまで地元の方へ随時説明を行い,説明会も開催されていますが,どのような意見があったのでしょうか。また,そのうち事業に反映された意見はありますか。 (ウ)基本方針には地域や市民に貢献できる施設,周辺の住環境にも配慮などの方針が示されています。整備予定の避難場所や北側用地の活用を通じ,地元に対しどのような貢献や配慮を考えられていますか。 (エ)隣接する市民屋内温水プールは工事期間中も営業を行い,施設は延命化を図る計画とお聞きしています。同じく隣接する公園についても,工事期間中及び整備後の使用に影響はないとの認識でよろしいでしょうか。 (オ)施設整備期間中のごみ処理については当新田環境センターなどで可能な限り処理する計画ですが,受け入れる施設周辺では交通量の変化など,どのような影響を想定されていますか。 (2)無電柱化推進計画について。 先日素案が示され,南区では唯一県道岡山港線の新福二丁目からの区間が必要と考える路線とされています。整備スケジュール及び整備後の歩道イメージについてお示しください。また,岡南地域では今後整備が見込める区間はあるのでしょうか。 (3)路線バスについて。 岡南地域では,10月に路線バスの再編に関するアンケート調査が行われました。調査では新設バス路線甲浦,小串から労災病院,南区役所,南ふれあいセンターの利用意向などについて尋ねています。調査内容の概要についてお示しください。 (4)水路の管理について。 岡南地域では多くの水路が流れており,住民の協力も得ながら環境美化が図られています。しかし,十一番川,特に緑地が整備されている区間の水路は草が生い茂り,ごみが多数見られます。定期的に管理しているとお聞きしていますが,地元住民が清掃などの協力を行うのが難しい水路だけに市として改善を行うべきと考えます。現状と対策についてお示しください。 2,新型コロナウイルス感染症対策について。 以前から人の接触の増加や冬場の低温や乾燥によりウイルスの生存時間は長くなることで感染が拡大するのではないかとの懸念のとおり,全国的に感染者の増加は止まりません。岡山市でも同様の傾向であり,累計感染者数は先ほどホームページを見ましたら350名を超えておりました。 そこでお尋ねいたします。 (1)政府の新型コロナ感染症対策分科会が基準としてまとめた6指標7項目に対し,県新型コロナウイルス感染症対策本部会議で県内の状況が先日公表されました。病床の逼迫具合を示す確保病床数の占有率と感染の状況を示す直近1週間と先週1週間の比較の項目が感染者の急増を示すステージ3に該当しています。この指標7項目を岡山市に置き換えた場合の状況についてお示しください。 (2)県は対策フェーズ切替えの目安として,流行状況,医療体制,国内の状況や監視・検査体制,緊急事態宣言の発令を挙げています。これは活動自粛へ切り替える目安になるものですが,岡山市でも県同様の考え方との認識でよろしいでしょうか。 (3)市内での第1波,第2波と10月以降の状況を比べ推定感染ルートや感染者の年代,症状などに変化はありますか。また,現在は宿泊療養施設へ入所されている方,自宅で療養中の方も多くいますが,その環境下から症状が悪化したケースはあるのでしょうか。 (4)感染を防ぐことが難しい現状において感染拡大の防止,クラスターを発生させないことが当面重要ではないかと考えます。既に接待を伴う飲食店の従業員に対しては集中的な検査を行う予定とお聞きしていますが,県内で発生しているクラスターの事例を踏まえ今後どのような対策を講じていくべきとお考えでしょうか。そのためには,PCR検査を有効に活用していく必要があります。現在,市内で可能な1日当たりの検査能力と平均検査件数についてお示しください。 (5)全国では新型コロナによる死亡者が増加しています。特に高齢者の割合,基礎疾患を有する割合が高いとされる中,いま一度リスクの高い方々への感染症対策の啓発を行う必要があるのではないでしょうか。 (6)災害発生時,避難所では感染症対策として収容人数を約4割に制限する予定です。その際の混雑を回避するため,市民に避難所混雑状況について情報提供するシステムの導入を行い,11月13日から運用が開始されています。システムの概要についてお示しください。また,同システムを使って,新型コロナ対策として日常の市有施設の混雑状況について情報提供はできないのでしょうか。 (7)感染症対策として分散避難が求められる中,民間施設の活用を積極的に進めていくべきと考えます。御所見をお願いいたします。 次に,大雨時には浸水被害想定のない避難場所では車中泊避難も実施されますが,車での避難場所について情報提供はされていますか。また,公益を担う車両の避難についても,場所の確保が必要ではないでしょうか。 (8)新型コロナ関連にまつわる詐欺などが報道されています。市内での発生状況は把握されていますか。 (9)新型コロナの収束が見通せない中,来年度事業においても感染防止対策や新しい生活様式に対応する中小事業者や地域を含めた各種団体などが幅広く活用できる補助制度を実施するべきと考えます。御所見をお願いいたします。 3,人口動態について。 総合計画後期中期計画素案が示されました。その中には,重要な指標となる人口の将来見通しや構成比などが記されています。 そこでお尋ねいたします。 (1)将来人口の見通しは前期計画より上振れしており,2020年72万4,000人,2025年も72万4,000人などと推計されています。推計の算出方法についてお示しください。 (2)将来人口の見通しは,5年ごとに人口推計が記載されており,2045年は69万人と推計されています。日本人の自然動態と社会動態,外国人の人口動態はどのように推移するとの見通しでしょうか。また,区ごとの見通しについてもお示しください。 (3)立地適正化計画はおおむね20年後を目標年次としていますが,将来人口の見通し最終年度の2045年,計画の誘導区域,それ以外の市街化区域,市街化調整区域での人口比率はどのように変化していくとお考えでしょうか。 (4)前期計画では,転入超過者数が成果指標に挙げられています。経過をどのように評価されていますか。また,後期計画案ではその成果指標は削除され,移住定住支援により移住した人数が新たに設けられています。その理由と支援により移住した人数の定義はどのように行うのでしょうか。その定義に当てはめた現状の人数とあわせ,お答えをお願いいたします。 (5)国全体での出生数は2016年に100万人を切り,昨年は86.5万人と減少傾向が続いています。今年もさらに2万人程度減少し,84万人台になる見通しです。現在の厳しい状況に加え,来年は新型コロナの影響によりさらに減少するのではないかと懸念されています。厚生労働省の集計では,全国の自治体が今年の5月から7月に受理した妊娠届の件数は前年同月比マイナス11.4%。全都道府県で減少しており,岡山県では5月にマイナス20.7%と減少しています。本市の現状についてお示しください。 (6)倉敷市では,移住者を対象とした介護保険事業所及び保育園等への就職支援金交付事業が開始されました。移住者に定住を促すと同時に,人材確保が難しい分野への支援にもつながる事業と感じます。御所見をお願いいたします。 次に,新型コロナの影響についてお尋ねいたします。 (7)6月議会では,新型コロナの影響により例年とは違う人の動きがあるとの質問をしました。影響を受け始めた3月以降,岡山県毎月流動人口調査による本市の状況は日本人の社会動態は増加しているものの,例年どおり日本人の自然動態は減少し,増加していた外国人の人口も毎月減少しています。その影響により6月以降,岡山市の人口は減少が続いています。当局は,コロナ禍での人口動態の推移をどのように分析されていますか。それを踏まえ,今後何が必要と感じていますか。 (8)内閣府の新型コロナ影響下における調査では,以前に比べ地方移住への関心が高まったとの結果を含め類似する報告を聞く機会は多くあります。一方,その受皿は東京圏に近い都市になるとの意見や,都市部はテレワークの増加による狭い圏域での生活により内向きの指向に変化するなど地方都市への移住にとってはマイナスの意見もあるようです。コロナ禍で先の見えない中ではありますが,今後の移住・定住施策をどのように進めていくお考えでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,川本議員の質問にお答えします。 私は人口動態でありますが,コロナ禍での人口動態をどう分析しているのか,今後の移住・定住施策をどのように進めていくのか。 まず,県の毎月流動人口統計によると,令和2年3月から10月の人口動態を前年同期と比較すると日本人が859人減から152人増と増加に転じていますが,外国人は1,303人増から961人減と大幅に減少しております。主な要因は,日本人の増加は転出が抑制され社会増となったこと,外国人の減少は国外からの転入が抑制されたこと,非常に常識的なものであります。 これからの,何ていいますか,東京一極集中に変化が見られる,こういう中で岡山の施策をどうするか。確かに報道を見ると全国放送レベルでいくと長野県内の都市が増えたり,また熱海とか,ああいったところが増えたりという感じになって,東京の周辺に移住・定住されている方の話題が多くなっているような気がします。どうしてもそれはテレビ等々は東京中心になっているからだとは思いますけれども,ただこういう価値の変換のときというか,こういったときにどう動くかというのは非常に重要なときなんじゃないかなと思います。例えば長野の話でいくと,大阪から見ると岡山というのは東京,長野と同じであるわけでありますし,そういう面では三,四十分で関西,大阪に行けるというところですから。どうやるのが一番効果的なのか,ここで何にもまだ整理ができていないんです。今うまくいっているところもどういうところがあるのか,一体何をやっているのかというのをもう一回総ざらいしてみようじゃないかという指示を出しております。議員の皆さん方もこういうアイデアがあるという話であれば,どんどん言っていただければと思っております。それなりの解を1月には用意しなきゃならないと思っております。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  1,岡南地域の課題についての項,可燃ごみ広域処理施設整備事業についての御質問に順次お答えします。 まず,今後の施設整備のスケジュールについてです。 施設整備については,現在仕様書の作成など民間事業者を募集するための準備作業を行っているところです。令和3年度中に事業者の募集,選定を行い令和4年度から現岡南環境センターの解体を含む建設工事を開始し,稼働時期は令和8年度末を予定しております。 次に,これまでの説明会での御意見,地域への貢献や配慮についてです。 これまでの説明会では,災害時の避難場所の確保やごみの搬入車両による渋滞対策,排気ガスや臭気への対策などについての御意見をいただきました。これらの御意見も踏まえて施設自体を災害に強い施設とし,避難場所としても活用できるようにすること,場内で十分な車両待機スペースを確保すること,排気ガスや臭気への対策については法令等よりもさらに厳しい自主基準を設定することなどを施設整備基本計画に盛り込んでいます。さらに隣接する北側用地については,地域に開かれた憩いの場として,また災害時には避難場所として活用できるよう今後地域の皆様の御意見もお伺いしながら検討してまいりたいと考えております。 次に,隣接した公園の使用についてです。 市民屋内温水プール西側の公園については,広域処理施設の工事期間中及び整備後の使用に支障はありません。 最後に,整備期間中の当新田環境センター等の周辺への影響についてです。 広域処理施設の整備期間中のごみ処理については,東部クリーンセンター及び当新田環境センターで可能な限り処理を行う予定としております。そのために現在よりも両施設周辺の地域では車両の増加が想定されますが,住民の生活に影響を与えないよう地域の皆様と十分協議し対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,無電柱化推進計画についての中で,県道岡山港線の整備スケジュールと歩道のイメージ,それから岡南地域における今後の整備の見込みについてお答えいたします。 道路の無電柱化は現在12路線で事業中ですが,県道岡山港線はこれらに引き続いて整備が必要と整理した8路線の中の1つであります。岡山港線の整備時期は未定ですが,沿道にとっては電柱がなくなることにより地震による倒壊のおそれがなくなり,消防活動等を容易にするとともに歩きやすい歩行空間の創出になると考えております。岡南地域も含めて,その次に整備すべき路線については無電柱化推進計画に示している引き続き整備を進めていく8路線の進捗状況を見ながら検討してまいりますが,まずは現在事業中の路線を早期に完成するよう整備を進めてまいります。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,路線バスについてで,岡南地域で実施されたアンケート調査についてです。 岡南方面のバス路線の再編案は,中心部まで運行している小串・鉾立線と上山坂線の2路線について築港新町で渋川特急線と労災病院線に乗り継ぐこととし,築港新町から中心部の区間を廃止するものです。これによって生み出された余力を活用することで,労災病院や南区役所,ふれあいセンターへ延伸することを検討しております。 アンケート調査については,この2路線を対象に延伸区間を含めてバス停300メートル圏内に居住する約1,100世帯に調査票を郵送し,当該路線の現在の利用状況や延伸後の利用意向等をお聞きしております。現在約600世帯1,200名分の調査票が回収されており,再編により新たに生み出される需要等について分析を進めているところであり,取りまとめができ次第,お示ししたいと考えております。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,十一番川の管理についてお答えいたします。 議員御指摘の区間につきましては,下水道河川局において雨水渠としておおむね2年に1度除草としゅんせつ作業を行っているところです。構造上,水路に入り地域の方に草刈り等をお願いするのは危険と考えておりますので,市として定期的に現地の確認などを行い適切な維持管理に努めてまいります。 以上です。 ◎河野広幸理事  2番の新型コロナウイルス感染症対策についての項,まず避難所混雑状況の情報発信システムの概要,コロナ禍における市有施設の混雑状況の情報提供についてお答えいたします。 システムの概要は,おかやま創政会の柳迫議員にお答えしたとおりでございます。 また,コロナ禍における市有施設の混雑状況の情報提供につきましては,他の手法も含め関係部局と調整を図りながら今後研究してまいりたいと考えております。 続きまして,民間施設の活用についてお答えいたします。 今年度災害種別ごと,地域ごとの被災想定及び避難者数の想定を行っており,これを基に避難所の過不足を検証することとしているところでございます。一方で,新型コロナウイルス感染症対策として避難所においてソーシャルディスタンスを確保した場合,現状では避難所の収容人数が十分でないと考えられるため,民間施設等に御協力いただき避難所となる施設を増やすよう取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして,車中泊避難のできる避難所の情報提供,また公益を担う車両の避難場所についてお答えいたします。 車中泊避難は運動場に浸水被害想定がない市立小・中学校29校で実施することとしており,車中泊避難が可能な避難所の情報は市ホームページに掲載してまいります。公益を担う車両の避難場所の確保については現在考えておりませんが,状況により必要な場合も考えられますので,個別に協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福田直政策局長  同じ項のうち,来年度事業についてお答えいたします。 新型コロナを踏まえた事業者等への支援につきましては,これまでの各種支援策の効果や国の経済対策の動向等も踏まえた上で必要な支援策を講じていくことになると考えております。 以上でございます。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,新型コロナ関連の詐欺等についてです。 県警に問い合わせたところ,10月末現在コロナ関連の詐欺被害は市内では確認されていないとのことでした。一方,先日市内でも持続化給付金の不正受給に関して逮捕者が出ております。市の消費生活センターには,水道管のコロナウイルス検査と称した訪問セールスや給付金手続の代行手数料を請求されたというコロナ禍の便乗詐欺が疑われる相談が11月末現在で29件寄せられております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,ステージ3を判断する指標7項目を岡山市に置き換えた場合の状況についてです。 国のステージ移行の指標については,市町村で数値を検討するものではなく都道府県単位で検討していくものと認識しております。 次に,岡山市も県同様の考え方との認識でよいかについてです。 岡山県において対策フェーズが切り替えられる場合には,県と密に連携を取りながら対策を取っていきたいと考えております。 次に,推定感染ルート等の変化,環境下から症状が悪化したケースがあるかについてです。 推定感染ルートは,感染経路不明の割合が増加しております。年代については,3月から4月は主に中高年層,7月から8月にかけては主に若年層,現在は40代から50代の中高年層へも広がりを見せております。症状については発熱,倦怠感,せきなどのいわゆる風邪症状を有する方の割合が増加する一方,味覚・嗅覚障害を有する方の割合が減少しております。宿泊療養施設へ入所されている方や自宅療養の方から症状が悪化したケースはございません。 次に,クラスター事例を踏まえた対策,市内で可能な1日当たりの検査能力と平均検査件数についてです。 ホストクラブの従業員にPCR検査の受検を呼びかけ,感染者を早期に発見しクラスターの発生を未然に防止するとともに,市中感染に対する市民の方々の不安を軽減したいと考えております。検査能力については,岡山県によれば県全体で1日約8,000件の検査が可能と言われております。岡山市の直近の1日当たりの平均検査数は約180件になります。 最後に,リスクの高い方々へ啓発を行う必要があるのではについてです。 これまでも様々な手段,場所で感染防止対策について啓発を行っておりますが,今後も引き続き関係部署と連携しながら感染防止対策について周知啓発を継続してまいります。 以上です。 ◎福田直政策局長  3番,人口動態についての項のうち,将来人口の推計方法についてお答えいたします。 後期中期計画の素案における将来人口の推計は国勢調査人口をベースに直近の出生率等を加味したものでありまして,その算出方法は前期中期計画と同じでありますが,出生率等を直近の数値に置き換えたことで将来人口の推計に多少の変動が生じたものとなっております。 続きまして,自然動態,社会動態等の区分についてお答えいたします。 将来人口の推計につきまして日本人と外国人の区分は行っておりませんが,令和2年から令和27年までに自然動態は7.1万人の減,社会動態は3.7万人の増で,人口動態は差引き3.4万人の減となっております。また,区別の将来人口の推計については,後期中期計画の区別計画の素案においてお示しすべく現在作業を行っているところであります。 以上でございます。 ◎亀井良幸市民協働局長  同じ項,成果指標の経過の評価,新たな成果指標の理由と定義,現状の人数についてお答えします。 転入超過者数は東京一極集中を背景に減少傾向にありましたが,今年は一過性のものかもしれませんが増加しております。転入転出は市の移住・定住支援策による移動以外の要因が大きいと考えられるため,施策の効果をより評価できる指標にしようとするものです。移住した人数の定義は,市のお試し住宅提供事業等の施策を活用して移住された方で昨年度では38人となります。 次に,倉敷市の就職支援金交付事業についての所見ですが,議員御紹介の倉敷市の事業につきましては所定の資格等を持たれてUターンやIターンにより倉敷市内の介護保険事業所や保育園等へ就職された方へ就職支援金を交付する事業と聞いております。今後の施策検討の参考にしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,妊娠届の状況についてです。 今年4月から9月に受理した妊娠届の件数は2,789件で,前年同期の3,022件と比べ7.7%の減少となっています。その要因としては,新型コロナウイルス感染拡大に伴い立会い出産や里帰り出産が難しくなるなど,出産環境が厳しくなったことが影響しているのではないかと考えています。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,居住誘導区域,それ以外の市街化区域,市街化調整区域の人口比率についてです。 本市の人口推計では,市域全体の人口に対する各区域の人口比率は,前回国勢調査を実施した2015年と2045年を比較すると居住誘導区域内では約58%から約60%に,居住誘導区域外の市街化区域では約23%から約22%に,市街化調整区域などでは約19%から約18%になると見込まれています。今後人口減少が見込まれる中にあっても,居住誘導区域内の人口密度を維持することで利便性の高い生活サービスを持続的に確保するため,立地適正化計画を策定しているところであり,2045年においても居住誘導区域内の人口が維持された場合,すなわち区域の人口密度が現状のまま低下しなかった場合の居住誘導区域内の人口比率は約61%になると試算しているところです。 以上です。 ○浦上雅彦議長  質問の途中でありますが,午後1時15分まで休憩いたします。      午後0時13分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時15分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。      ───────────── ○浦上雅彦議長  この際申し上げます。 会議録署名議員に中原議員を追加指名いたします。      ─────────────     〔15番川本浩一郎議員登壇〕 ◆15番(川本浩一郎議員)  御答弁ありがとうございました。 順次お聞きいたします。 まず,可燃ごみの広域処理施設のことですが,2月の我が会派の代表質問の際に現在までのところ,2月の時点ですよ,現在までのところ地元からは必要な施設であるとの認識はいただいていると理解しており,引き続き丁寧な説明を行い,理解が得られるよう努めながら事業を進めてまいりたいということであります。それから9か月,こういった理解は進んだとお感じでしょうか。 ◎國米哲司環境局長  なかなかコロナ禍の中で説明会等も開くことができませんでしたが,しっかり地元の方のほうにはお伺いしながら我々の思いというのは伝えてきました。これからせっかく造るもんでありますから,地元の方にとってもやっぱりできてよかったと言われるものにしていきたいと思っています。理解のほうはまだまだ細かいところまでは十分とは言えないかもしれませんが,大きな筋では理解していただいていると考えております。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  当局として認識していただきたいのは,私もいろんなお話を聞く中で別にあの施設をもう根本的にやめてくれと──個人的な意見は別です,個人的な意見は別としてそう大きく意見は聞いていませんが,ただ別に私たちが要望して来てもらっている施設でもないし,決して歓迎できる施設とは思っていない,そのことはまず理解しておいていただきたいと思います。であるからこそ,基本方針の中に2回も貢献だとか,その配慮だとか,そういった言葉はもちろんうたわれていて,今局長の答弁があったとおりなんだと思います。安全性だとか渋滞のことだとか,そういったことも大切ですし,避難所機能,先般の答弁でもしっかりそこは議論してやっていく。 あともう一点答弁いただきたいのは,先ほどの北側用地です。 ここについてもしっかり──先ほど憩いの広場というようなお言葉を使われましたかね,そういったようなことになるようにぜひお声を聞いていただきたい。可能なことについては整備に生かす,その方針で取り組まれる,いま一度その点について御答弁をお願いします。 ◎國米哲司環境局長  北側用地については令和7年度いっぱいまで定期借地がありますので,それまでにまだ時間がございます。しっかり地元のほうに出向いて御意見をお聞きしながら,計画を立てていきたいと思います。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  ぜひよろしくお願いいたします。 次に,バスについて質問ではないんですけども,この議会の中でもバスの減便だとか,廃止のことも触れられていました。岡南地域の中にしても同様です。今回の計画というのは,先ほどの御説明のとおり新規バス路線,延伸していくと。南区役所ができた当時からぜひ延ばそうじゃないか,そういったようなお声はいろいろ聞かれたんだと思います。もちろんニーズを確認してではありますけれども,その上でぜひ利用者側からすれば進めていただきたい。そのことを私のほうからも申し上げさせていただいておきまして,次の水路十一番川についてお聞きいたします。 改善する方法は2つ。1つはお金をかけてもっとよりきれいにしていく,もう一つはもう水路の環境を根本から変えてしまう,そういった2つしかないんじゃないのかなと思っています。今後検討ということなんでしょうけど,具体的にもうそういったような検討に入っていただけるという理解でよろしいでしょうか。 ◎河原浩一下水道河川局長  対応策として今我々ができるのは,まさに回数を増やしていくというところかなとは思っています。その方向で,局内では調整していこうと思っています。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  ありがとうございます。隔年,2年に1回がせめて毎年だとか,その次には次の策だとか,ぜひ考えていただきたいと思います。 次の新型コロナの関係に移らせていただきます。 最初の答弁で分科会の感染状況の指標,これは県の仕事だから市の状況を示す必要はないというような御答弁だったと思うんですけれども,これ数値というのはもちろん当局として持たれていますよね。 ◎福井貴弘保健福祉局長  岡山市で今どういう状況かというのは確認するようにはしております。 ◆15番(川本浩一郎議員)  それは,この場で言えない。 ◎福井貴弘保健福祉局長  ああいった数値というのも,陽性率とかは岡山市でも本部会議等でお示ししたこともございます。 ただ,いろいろステージに関する数値については,やはり1週間ごとといってもその状況によって──岡山市も確かに今感染者は続いていますが,例えば1週間で言えば1日当たり一桁ぐらいの数字で,その中身によっても相当数値は変化があります。左右されます。したがって,その都度お示しするというよりは,やはり全体,県全体であるとか岡山市でもある程度その傾向が出た段階で特徴とかというものをお示しするべきではないかなと思っております。 ◆15番(川本浩一郎議員)  なぜ聞いたのかといえば,岡山県内で今650名程度,そのうちの大半,先ほども言った350名が岡山市内で,この連日の数からいってもやっぱり岡山市内の割合が11月以降も多いんですよね。そうしたときに,県全体を計るんじゃなくて市内の状況がどうなのかということをやっぱり市民としてはそういった情報も知るべきじゃないのか。ただ今のお話だと,市から今いろいろ出してくれていますよね,ホームページで出している,その中でもう市民は勝手に判断しろということなんだとは理解しました。その上で,6月議会でも,だからそういった意味も含めて感染リスクレベルを判断するものが必要じゃないのかということもお聞きしましたけれども,それも必要がないと。特に今もそういったものがあるわけじゃない。ということは,要は今の状況がどうかということ──もちろん特措法の仕組みがありますよ,仕組みがありますから岡山市でできる範囲というのは限られている,そのことは承知していますけれども,岡山市として感染リスクがどうだという情報を市民にいち早くだとか,判断の材料を出していくつもりというのは,今出している以上のことは出すつもりがないという御見解でいいんですかね。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  感染状況等々については,できるだけ詳しく発信するようにしています。特にリアルタイムで,この前申し上げたように検査件数みたいな話は若干時間かかりますけども,できるだけリアルタイムで状況をお知らせしたいと思っています。今の質問の最初,ステージ2とか3とかという議論というのは,これはそもそも厚労省が都道府県単位にセットしているもの,例えば東京都であっても新宿区だけで判断したら大変なことになるという場合もあるわけであります。そういう面では全体として見なきゃならないという説明をしただけでありまして,今度は岡山市としての危険度みたいな話,多分川本議員そうおっしゃっているんだろうと思います。そこはそれこそ保健所長,またほかの専門家の方の意見があれば,そういった方にもお伺いしながら今の状況というのはどういう状況なのかということを市民の皆さんにお知らせしたいと思っております。そして,その対策の手を打っていきたいと思っています。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  前回の議会のときにもホームページのお話をして改善されて,もうその当時に比べりゃ抜群によくなりました。そういった材料が増えていますけれども,要はその数字を見て市民が判断だと思いますし,市長が今御答弁いただいたようにそれを市民が──要は今大体この議会で質問しているとぶわっと増えていたのがだんだん減りつつあるのでもうこのまま収束すれば,どちらかというと次の対策をというお話かもしれませんけども,やっぱりそういった危険になる前,今も少し下がっているのかもしれませんけど,これがいつ戻るか分からない,その前に今どういう状況なのか,だからこそ,スイッチ!おかやまを含めてそうですけども,より徹底してくださいねという状況も含めた周知をぜひしていただきたいと思います。 そこで,先ほどのPCRの検査,全体でいえばかなりの数ができますよと。でも,実際のところはそこまで──かなりの開きの差があった。これ単純に,今回のホストクラブ関連というのもありましたけれども,こういった業界,こういったところにはかなりの数しなきゃいけないとなったときでも,どっとPCRの検査をやるとなっても,それは対応できる状況だという認識でいいんですかね。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほどの答弁の中で1日平均で180件ぐらいと申し上げましたが,今岡山市内だけで例えば診療所とか検体が採取できる医療機関も240か所ぐらいに今増えていっております。例えばそういったところで,仮にですけど1日5検体採れたとして1,200件ぐらいまで検査はできますし,そういったキャパシティーの問題に関してはまだまだ十分いけるとは思っております。 ◆15番(川本浩一郎議員)  広がらないことを願っておりますが,そういったときには適時な対応をよろしくお願いします。 次に,混雑状況のシステムですけれども,先ほどの御答弁の中で理事から他のシステムを含め検討とありました。他のシステムとは何でしょうか。 ◎河野広幸理事  今回岡山市が導入しているシステムは,スマートフォンとかパソコンに表示させるシステムでございます。 ただ,ホームページで表示するという方法も考えられます。そのほかにもいろいろと情報収集して,その中で最適なものを選んでいこうと,それについては他部局との協議というのが必要になっていくということでございます。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  先ほど御答弁いただいた概要は柳迫議員にお答えされたとおりですが,このシステム自体は先ほど言った日常の市有施設の混雑状況に活用できるのかできないのか。これはできるということでいいんですかね。 ◎河野広幸理事  現在は避難所だけになっておりますけども,市有施設も有償となりますけども利用は可能でございます。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  今現状は無料ですよね。これが有償になる。具体的に1施設幾らだとか,全部というわけにはいかないと思いますが,そうなったときに有償というのはどのレベルのお話で聞かれているんですかね。 ◎河野広幸理事  現在のこのシステムですが,避難所の場合と同様に地図上に表示する場合,1施設について初期費用約1万円,月額費用が約1,000円でございます。それから,専用ページを作成する場合は初期費用が約1万6,000円で,月額費用が3,000円でございます。 以上です。 ◆15番(川本浩一郎議員)  すごい金額を言われるんかと思ったんですけど,そうでもないんであればいま一度どの施設に本当に必要なのかということと,これ改めて質問させていただきたいと思いますが,このコロナの感染症対策だけではなくて日常の中でそういったことにも応用できるということであれば,ぜひ有効に活用いただきたいと思いますし,引き続きこれ検討をお願いいたします。 最後,人口動態についてなんですが,いろいろちょっとお話を聞きたいんで,またさせていただきたいと思いますけれども,時間的に1点。 平成27年につくられた人口ビジョンより今人口が増加というのは上振れですね。その当時の計画よりも人口は増える見通しになっていて,そういったことももろもろやりながら今回示されているんですけども,以前にも言いました毎月の県がやっている調査では平成30年11月の72万1,827人,これがピーク。現在今年11月1日が72万221人。先ほどの何を加えてということなんだと思いますが,計画の数字よりこの2020年,今年は72万4,000人ということです。今後国勢調査の結果でもって補正されるんだと思うんですけども,大体おおむねこの人口になる,そういった想定でいいんですかね。 ◎福田直政策局長  毎月流動人口につきましては,届出ベースの住民基本台帳データを基にした人口の推計値でありまして,これまでも全数調査である国勢調査人口との間には乖離が生じてきたところでございます。今回の令和2年国勢調査の結果がどうなるかは予断を許しませんが,例えば前回の平成27年では3,000人程度,前々回の平成22年では4,000人程度,国勢調査人口が毎月流動人口を結果的に上回っております。このことを踏まえれば,今回の将来推計人口の推計も一定の合理性があるのではないかと考えております。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で川本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして竹永議員。     〔35番竹永光恵議員登壇,拍手〕 ◆35番(竹永光恵議員)  皆さんこんにちは。共産党市議団の竹永です。 それでは,通告に従いまして質問に入ります。 まず,大きな1番,子どもの貧困対策について。 おかやま親子応援プロジェクトが親子応援メールの登録者1,763件を対象にしたアンケートで子どものいる生活困窮世帯,ひとり親世帯の現状をまとめています。9割の方が新型コロナで影響,不安があったと答え,そのうちコロナで今までの困り事が強くなったという方が39.5%,コロナが収まっても解決しないという方が22.2%との結果です。理由には家計の危機,家計が苦しいが1番に挙げられています。 資料1,2の図の①から④に載せておりますので,御参照ください。 コロナの影響で2か月仕事がなかった,特別給付金が入るまではカードローンでしのいでいる,食べ盛りの高校生がいるので食費が大変,親は晩御飯食べない日もあるなど深刻な記述も多数ありました。新型コロナウイルスが貧困世帯に輪をかけて大変な状況をもたらしています。 1,今議会の予算で市独自のひとり親世帯追加支援金は7,500人が対象ということですが,令和2年6月分の児童扶養手当受給者は5,293名です。児童扶養手当限度額を少し超えていても,厳しい生活をしている方がおられます。条件で排除されていた方々を救う制度が必要です。いかがお考えでしょうか。 親子応援メールの登録者からは情報が知れてよかった,知らない制度もたくさんあったとの声も多く聞かれたとのことです。また,アンケートを通して個々の御家族が何にどう困っているか,一定見える化ができていると感じました。中でも支援を拒む理由として手続が複雑,情報の把握が困難,窓口の開いている時間帯に利用できないなどが大きく挙げられています。 2,使える制度を知らなくて利用できない,手続の仕方が分からなくて申請できないという実態もあります。市は,そういう方のために子どもの未来応援の道しるべという冊子をまとめて支援者に渡しています。しかし,必要な方には届いていない実態です。この内容をアプリで見えるようにするなど,より情報を知らせる手だてを取りませんか。 3,明石市は子育て応援おむつ定期便という事業を民間に委託し,毎月おむつを無料で届けて見守り支援員が1歳まで個別支援しています。子育ての最初のスタートラインで,行政への信頼と子育ての不安を取り除く仕組みをつくっています。個別支援の仕組みや必要性についてのお考えをお聞かせください。 4,支援を拒む理由の中で,親自身のコミュニケーションが難しかったり精神的な病気であったりと親が問題を抱えていることが分かりました。例えば支援につなげるためのアドバイザーや申請書類のヘルプ,子どもの生活環境を支える支援など福祉が家庭に入る訪問ヘルパーのような事業は考えられないでしょうか。 5,コロナ禍で,地域の居場所である子ども食堂の開催や運営が危ぶまれています。特に高齢者施設と連携していた子ども食堂は再開が困難だったり,別の場所で再開を模索しています。公的施設で使っていない部屋のリストや情報を提供し,無料貸出しを考えてほしいが,いかがでしょうか。 6,今回のアンケートでも子どもの貧困の問題は家庭の困難な状況と切り離して考えることはできないし,経済的な困難だけではなく複合的な困難も抱えており,より横断的で長期的な支援が必要だということがはっきりしたのではないでしょうか。関係機関の連携の要となる担当課が必要だと思いますが,いかがでしょうか。 大きな2番,岡山市第8期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について。 第8期計画の素案が示されました。第7期をどう分析し総括し第8期に生かすのか,岡山市としてのお考えを伺いたいと思います。 この間新型コロナウイルス感染拡大を通し日本の医療,福祉,公衆衛生をはじめとした社会保障体制の弱体化などの深刻な状況が明らかになりました。コロナ危機を克服して,今後どういう社会にするのかが問われるときの第8期計画です。介護保険制度導入から20年以上たち,保険としてのサービス制度の考え方が浸透する中で,改めて人権としての社会保障制度の視点が必要なのではないかとの立場で質問します。 1,まず,計画策定の趣旨と目的の中で地域包括ケアシステムについて構築から深化,推進していくに変えたのはどういうお考えなのでしょうか。 2,また,第7期では地域共生社会の実現に向けた取組を進めるとありますが,第8期では理念も踏まえとの記述に変わっています。後退しているように伺えるが,どうなのでしょうか。 3,厚労省の介護事業経営実態調査では,2019年度の平均収支差率が前年度から0.7ポイント減で2.4%,比較可能な22のサービス事業の8割の17の事業が悪化しています。岡山市の実態と特徴をお示しください。 4,特に訪問介護事業所では,全国で倒産が92件と言われています。もう今現在では110件過ぎたと言われています。岡山市でも,第6期から第7期にかけて訪問介護サービスが6事業所減っています。その背景と要因をお示しください。 5,日本共産党の岡山県議団が県内の訪問介護事業所にアンケートを取った結果──これも資料7にまとめてありますので御参照ください──ヘルパーの高齢化や担い手不足など,深刻な実態が明らかになりました。また,コロナ禍の中で,感染の不安を抱えながら感染者が出ると事業継続困難と日々緊迫した中で事業をしているという限界に近い声が多くありました。また,その地域で1つしかない事業所はうちがなくなるとこの地域はどうなるのかという不安もあるとのこと,地域から訪問事業所がなくならないためにもこういう声に応える第8期計画となっていますか。 6,第7期計画では介護人材の確保,育成が喫緊の課題となっていますが,離職者の約7割が3年未満で離職しているという状況に抜本的な手だては取っていません。第8期計画では,その対策として施設,事業所を超えたネットワークの構築をうたっています。今までも経営難,人手不足で疲弊し切っていた介護事業所や従事者をコロナ問題が直撃し困難が増しているのに,その程度の対策でいいのでしょうか。コロナ危機でケアに手厚い社会の構築がより求められ,一番大事な命や福祉を守る仕事をされている方々の役割の重要性に改めて認識が深まっています。だからこそ,これを契機に介護従事者の賃金をその役割に見合った水準に市としても引き上げることが求められます。同時に介護報酬や公定価格,給付費などの引上げを国に求めるべきです。御所見をお聞かせください。 7,第8期計画では保険料の改定も提案されており,基準額7,050円で第7期から890円の値上げとなります。コロナの影響もあり高齢者の生活は疲弊しているときに,値上げはとんでもないことだと思います。 ア,第8期計画では,2025年には7,800円程度と上がり続ける提案も明示されています。このまま公費は増やさず給付は削減や負担増しかないというならば,利用者の犠牲と負担を増やす方向しかありません。国庫負担の引上げを国に申し入れるべきではないでしょうか。また,別枠で公費負担措置を考えるしかないのではないでしょうか。御所見をお聞かせください。 イ,前回の我が党田中議員の質問で,地域支援事業の予算が全額使われていない,これ計画値よりも予算化されていない額が15億円もあったではないかということを指摘したんですけれども,その介護保険料軽減にそれが回せないのかという質問に,地域支援事業費のうち包括的支援事業費と任意事業費の計画値については従前から制度上許容されている上限額の範囲内で設定しており,その範囲内で年度ごとに事業を実施しているため予算額とは異なっている状況があり,剰余金が発生した場合には基金に積み立てて次期保険料軽減の原資とさせていただくとの答弁がありました。保険料軽減のために,もっと基金を使うべきではないでしょうか。御所見をお聞かせください。 ウ,第7期計画では介護保険料の第1段階から3段階までの低所得者の保険料を引き下げましたが,コロナの影響で軽減措置は今利用している人も含めて引き下げるべきではないでしょうか。御所見をお聞かせください。 エ,第8期計画素案が提示された保健福祉政策審議会を傍聴しました。保険料の値上げは市民にとってはよくない,段階区分を増やしたらどうかなどの意見も出ていました。御所見をお聞かせください。 最後に,国は今回の改正で2021年4月から本人の希望と自治体の判断を前提に,要介護者1から5の方も総合事業の対象とできるよう見直す方向です。この改定は,要介護者の給付を受ける権利を脅かし介護サービス料や給付が縮小し結果的に要支援者も要介護者も必要なサービスが利用できなくなるのではないか,また事業所にとっても収入減になり介護人材不足を助長させる計画になるのではないかと関係者の間ではやめてほしいという声が大きくなっています。その声を市としてもしっかりと酌み取っていただき,賢明な判断をとお願いして,1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  子どもの貧困対策について順次お答えいたします。 まず,ひとり親世帯追加支援金についてです。 国が実施したひとり親世帯臨時特別給付金では,現在児童扶養手当を受けていない方も状況により対象としています。具体的には,コロナの影響を受けて収入が基準額を下回る場合や公的年金を受給しているために児童扶養手当を受給されていない方でも,収入が基準額を下回る場合には対象となります。今回予算計上しているひとり親世帯追加支援金についても,同様の対応を予定しております。 次に,子どもの未来応援の道しるべの情報を広く知らせる手だてを取らないかとのお尋ねです。 市のホームページに掲載している子どもの未来応援の道しるべは,支援者用のガイドブックです。支援を受ける方々に対しては,本年度コロナを契機に導入した親子応援メールにより支援情報を直接届けられるようになりました。今後このメールを活用して支援制度などについて分かりやすく情報発信するとともに,必要な方に確実に情報が届くよう登録者数の増加に取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして,個別支援の仕組みや訪問ヘルパーの導入について一括してお答えいたします。 本市では,養育力に課題を抱えていたり虐待のリスクがあるなど支援が必要な家庭には地域こども相談センターや保健センター等が個別の訪問支援を行っているところです。さらに来年1月からは養育支援ヘルパー訪問事業を開始する予定としており,必要に応じて生活援助を行うヘルパーを一定期間派遣してまいりたいと考えております。 続きまして,開催場所に困っている子ども食堂への情報提供についてのお尋ねです。 本市では,市社会福祉協議会に設置している子どもの居場所づくり相談窓口を通じて子どもの居場所の立ち上げや運営の相談,ボランティアや寄附の申出,居場所の利用などの相談に応じています。子ども食堂の開催場所に困っている場合には,御相談いただければ利用可能な場所の情報提供など開催に向けた支援をさせていただきます。 最後ですが,子どもの貧困問題の要となる担当課が必要ではというお尋ねです。 現在複合的な課題を抱える家庭に対しては,6つの地域こども相談センターが関係機関と連携して継続的な支援を行っており,実務面における連携の要役を果たしているところです。総合調整の要役については,引き続きこども福祉課が担ってまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2番目の岡山市第8期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画についての項に順次お答えいたします。 まず,地域包括ケアシステムについて構築から深化,推進に変えた考え方についてです。 岡山市では平成24年からの第5期計画から地域包括ケアシステムの構築を進めており,一定程度体制が整ったことから第8期ではさらなる深化,推進を目指して各施策の充実を図ろうとするものです。 次に,計画における地域共生社会の実現は後退しているのではについてです。 第8期計画では第7期計画で初めて盛り込んだ地域共生社会の理念をしっかりと踏まえ,支え合いの地域づくりなど関係施策のさらなる充実を図ることとしており,後退するものではございません。 次に,岡山市の介護事業所の経営実態と特徴についてです。 岡山市における平均収支差率の把握はしておりませんが,令和元年度に実施した介護保険事業所アンケート調査によると事業所の経営状況は1年前との比較においてやや悪い,悪いと回答した事業所が36%となっております。 次に,訪問介護サービスが6事業所減っている,その背景と要因についてです。 訪問介護サービスの事業所数は第6期計画以降,人員不足等を理由に廃止した事業所がある一方,新規に開設した事業所もあり,現時点での事業所数はほぼ横ばいで推移しています。 次に,地域から訪問事業所がなくならないための第8期計画となっているかについてです。 第8期計画では介護人材の確保,育成,離職防止や新型コロナウイルス感染症拡大においても必要なサービスが継続して提供できる支援などを検討しているところです。 次に,市独自で賃金を引き上げると同時に,国に介護報酬等の引上げを求めてはどうかについてです。 介護報酬の引上げについては国が行うべきものであり,政令市が連名で国へ要望しております。 次に,国庫負担の引上げを国に申し入れるべきではないか,別枠で公費負担を考えてはどうかについてです。 社会保険制度である介護保険の財政は,原則保険料と公費で賄われるものと考えております。国に対しては,保険料の高騰を抑制する一層の財政支援措置を講ずるよう政令市連名で要望しております。 次に,保険料軽減のために基金を使うべきではないかについてです。 今回お示しした保険料は現時点での高齢者人口,要介護認定者の将来推計やサービス利用実績から推計した試算額です。今後,直近の給付状況や介護報酬の改定内容及び基金の活用等も加味し算定していくこととしております。 次に,低所得者の保険料を引き下げるべきではないかについてです。 第1段階から第3段階までの低所得者世帯に対しての保険料軽減については,最終的な保険料の決定とあわせて検討していきたいと考えております。 この項最後に,保健福祉政策審議会の意見の所見についてです。 今後は団塊の世代が後期高齢者になり要介護認定率も上昇し,それに伴って介護給付費も増加していくと推計されるため,保険料の一定の上昇は避けられないと考えております。保険料段階については国の基準を参考にしつつ,負担能力に応じた適切な段階設定を検討していくこととしております。 以上です。     〔35番竹永光恵議員登壇〕 ◆35番(竹永光恵議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,児童扶養手当のところの条件だけで排除されていなくて,公的年金とかで基準額を下回るという人とかコロナで半減した人には出しているんですよということなんですが,資料4を御覧ください。 これですけれども,これは国勢調査から厚労省の方が無作為に選んで母子世帯2,060世帯,父子家庭405世帯の就労している人の収入というのを調べているんですね。これ見て分かるように,大体もう本当に300万円未満がほとんどで,ちょっとよくても400万円というぐらいですから,全体的に低いというのは御理解いただけると思うんですが,こういう集計は岡山市ではあるんでしょうか。ひとり親の収入実態が分かることはあるんでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  ひとり親の収入や所得をまとめたものについては,私としては今承知しておりません。 ◆35番(竹永光恵議員)  親子応援メールのいろんな書き込みにもありましたけれども,本当に大変な状況の中で大体の方が300万円以下,200万円,160万円程度が児童扶養手当の基準額ぐらいですので,やっぱり苦しいという方,200万円程度の方にはせめて手当てしてくれないか,国から漏れた人にというのが今回の質問なんですが,そこは不可能ですか。やっぱりしましょうよと言いたいんですが,どうでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  今回のその給付金に当たっても,かなり踏み込んだ対応を市としてもさせていただいているところでございます。議員のほうからはさらに踏み込んでということだろうと思いますが,今後まずは状況を少し把握して見守ってまいりたいと考えております。 ◆35番(竹永光恵議員)  状況をぜひ細かく調べていただきたいというのと,あとやっぱり給付金は1回こっきりですから,別枠でちゃんとひとり親家庭を支援してくださいというのが根底に,私の質問の中にはあるんですが,その中で京都なんか別枠で年間ですけども乳幼児には1万1,000円,小学生には2万1,500円,中学生は4万3,000円ということで別枠の仕組みというか,制度もつくっているんですね。これ本当にひとり親の家庭の皆さんは行政からの応援という意味が実感できると言われていますが,こういうお考えはないですか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  今いろんなニーズが分かってきつつございます。いわゆる困っておられる方のニーズに合わせた形での支援策を考えておるところでございます。まだ議員御指摘のようなケースまでは至ってはおりませんけれども,ニーズを踏まえた対応に努めてまいりたいと考えております。 ◆35番(竹永光恵議員)  そうですよね。ぜひニーズを踏まえていただきたいんですが,それにしたら子育て情報発信,もうちょっと優しくしてくれんかなというのが資料3なんですね。 今回の児童扶養手当の制度知らんかったとか,いろんな制度知らんかったという人が多かったんですけどという話を担当の人にしたら,ホームページに載せていますよみたいな感じだったんだけど,またホームページが冷たいんです。 これちょっと明石のことばかりで比べたらいけんのんですけど,資料2のところでゼロ歳の人は例えば出産届のところですぐクリックできたり,ストーリーのところでクリックできるので,とてもより近いし一人一人に優しい開き方だなと思うんです。何か来るなら来いみたいな岡山市と全然違うので,そこはちゃんとしてほしいな,そう思いますがいかがでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  明石市の例を挙げられてのお尋ねですが,実は岡山市の特徴というのもつくっております。例えば妊娠や出産のページで申し上げると親子手帳,妊婦健診,出産育児一時金など情報が項目別の一覧から選択できるような工夫はさせていただいているところでございます。 ただ,トップページでございますが,どのような分類の仕方が分かりやすいのか,引き続き研究はしてまいりたいと考えております。 ◆35番(竹永光恵議員)  そうですね。ぜひ研究していただきたいと思います。やっぱり項目が自分に合っているかというので,もう壁になっているという意見が多かったので,よろしくお願いいたします。 それから,アプリのことなんですが,これも明石の例ばかりですけれども,アプリがあることによって仕事が終わってからも情報に近づけるというような声もありますので,そのアプリのお考えはないでしょうか。いま一度お願いします。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  現在はこしらえたばかりの親子応援メール,これをいかに活用して情報をお届けして支援につなげていくかといったことを中心に考えているところでございます。 ◆35番(竹永光恵議員)  もちろん親子応援メールは頑張っていただきたいと思いますけれども,やっぱり登録するまでの壁,結構いろんな──このアンケートはそれで助かってこの情報が見える化にはなったんだけど,アンケート全部答えていく間もないみたいな声もありますので,もうちょっと入りやすい,そしてより近くなるような親子応援メールにしていただけたらなと,これはもう要望しておきます。 次に,介護保険のところです。 地域包括ケアシステムのところですが,局長は頑張っているんですということでした。もちろんそうでしょう。その中で,やっぱり地域包括ケアという言葉が2008年度ぐらいから使われ出して2025年の団塊の世代が75歳以上となる,その時期が大変だから地元で医療,介護,介護予防,住まい,生活支援を包括的にと,それが目的だったんですよね。でも,そこがなかなか,24時間の巡回のやつも目標ゼロになっていましたけれども,ああいうことでなかなか現実的には難しくて国も2040年まで目標を先延ばしにしていますよね。その中で,自助・共助中心の支え合いというのも限界があるんじゃないかなと思って聞かせていただきましたが,いかがでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  確かに地域包括ケアシステムも,もう現在岡山市が完全に完成したというものではないと思います。当然これからさらに進めていかなきゃいけないものはたくさんありまして,特に岡山の中で医療体制とか介護事業所の数とか,そういった基盤面は比較的充実していますが,先ほど申し上げたようなやはり体制,地域で支えていくとか介護予防とか,そういった新しい今フレイルとか,いろんな考え方も新たに入っています。そういった新しく進めていくものというのは,まだまだこれからかなと思っております。 ◆35番(竹永光恵議員)  新しくという方向性だけで,地元も地域も高齢化が問題ですよね。支え合いといっても高齢者同士の支え合いとなるので,そこでやっぱりきちんと公的な支援,サービス,事業所の充実というのは必要だなと思っている中で,事業所が大変な状況になっているというのを資料6で示させていただきました。 資料6の中で,これは全日本民医連の調査なんですけれども,過半数の法人が減収していて特に通所系は3割の減収ということで,これ今岡山市はそんなに響いていないような言い方をされたし,訪問事業所の数も6減ってはいるけど今は横ばいになっていると。多分大きな企業とか,そういうところが増えているんじゃないかなと思うので,小さな事業所というのはやっぱりやっていけていないんじゃないかという実態が岡山市でもあるんじゃないかと思いますが,その辺はどうなんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほど答弁しましたように,数字的にはそれほど変化はないというふうな状況ではありますが,多分個々の事業所の規模であるとか,そういった状況によっては──どういった状況になっているのかというのも担当課のほうも引き続きそこは実際に現場に入っていくタイミングもありますので,そういった中でこれから特にまたコロナウイルスの関係も出てくると思いますので,調べていきたいと思います。 ◆35番(竹永光恵議員)  ぜひ調べていただきたいし,現場をよく見ていただきたいと思います。現場の事業所も大変なんですけど,資料6の②では利用者さんもコロナの影響,利用控えや外出自粛によって機能低下の方が20%以上ということで,サービスの中断とかというようなこともありましたよと。今回コロナの影響というところでこういう事態が出ているんですが,岡山の場合はどうそれを把握しているんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  実際に担当課のほうで今どのぐらいそういったサービスを使っている状況かというのは,まだ正式に分析はできておりませんが,把握していくような状況になろうかと思います。 ただ,今国のほうからも,かかり増し経費の補助というような形で本来通所ができない場合に代わりに訪問に行く,その際の経費を助成すると,そういった措置もありまして,岡山市のほうでもそういった補助に関しては予算措置している状況なので,どのぐらいの実績がこれから出てくるのか,もう既に出ているのかもあわせて集計していきたいと思います。 ◆35番(竹永光恵議員)  本当にそこのところは大事だと思いますので,しっかり集計していただきたいと思います。 事業所の中で,グラフ,資料7で紹介していますけれども,訪問介護事業所,私が知っているところでもヘルパー50代以上7割で頑張っておられるところもあります。ここの調査の中にも,そういう声が出てきています。今の処遇改善,制度の見直しごとに減る報酬単価では先が見えない,ヘルパーの仕事は利用者との密着が避けられず感染のリスクが高い,そのための保障が欲しい,コロナの下で退職者が増えてもうどうにもならない,そんな悲鳴の声がたくさん聞こえてくるんです。その辺はどうでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  確かに今年はコロナの影響で介護サービス事業所の従業者の方々も非常に大変な思いをされていることは認識しております。いろいろ国の措置とかもあったり慰労金とかもあったりはしましたけども,今後もそこに関しては処遇改善加算とかというものもありますが,さらにやはり国のほうにも要望はしていきたいと思っております。 ◆35番(竹永光恵議員)  今回の質問はいつもどおりの国に要望だけじゃ間に合わんでということなんです。そこはやっぱり重々承知していただきたいなと思っています。もう発想を変えてほしい,そこを強く強く言っておきます。 この前の人材不足のことを今回の8期計画ではすごく力を入れて書いてくださるんかなと思ったら,ロボットを増やすみたいなことだったので,ちょっとショックだったんですが,この間の介護フェア,就職説明会は7件しか来なかった。ブースはその3倍以上あったと伺っています。もうどうするんですか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  やはり介護の現場の実情というものをこちらも真摯に受け止めて,実際の介護現場の方々の声というのを聞いていく必要があるのかなと思います。 ◆35番(竹永光恵議員)  それと8月からの補足給付,資料6の④で紹介させていただきましたが,変わるところは市民にこれからどうやって知らせていくのでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  その都度,丁寧な説明が必要だろうとは思います。直接当然分かりやすい形での文書通知,発送とかも含めていろんな媒体を使って説明していきたいと思います。 ◆35番(竹永光恵議員)  最後に保険料ですが,先ほど15億円浮いた分を基金にちゃんと回して,しっかりつけてくださいよということで資料5に示させていただいております。 もうここを取り崩して別枠も含めて支援しないと,これ以上利用者の負担,高齢者の負担を増やさないでほしいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  介護保険料,確かに少しずつ上がっていっているのが実態です。今高齢化が進む中で,一定の上昇ということはある程度やむを得ないかなというのも認識としてありますが,当然これからまだ基金の活用であるとか,それから段階設定であるとか,いろんな要素を加味しなきゃいけません。そのあたりを含めて給付と負担のバランスも見ながら,最終の保険料額というものを考えていきたいと思います。 ◆35番(竹永光恵議員)  局長の苦しい答弁が続いておりますので,市長に最後伺いたいんですが,今回の第8期計画はもう発想を変えて取り組んでほしいと思っています。コロナがあったこと,それから利用者の負担が増えることはもう限界,そしてこの保険制度自体が限界ではないか,別枠が必要ではないか,市独自の取組が要るのではないかと思っています。そのことに対しての見解を求めて,終わりたいと思います。 ありがとうございました。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  竹永議員のこの介護保険に対しての考え,理解はできるところでありますけど,本当に今の世の中全体としてみて,これだけ高齢化が進んでいる,国としても多くの借金を抱えている,こういう中でその介護制度をどう成り立たせていくのかというのは国としても相当これ難しい選択をすることになるんだろうと思っています。我々もその大きな面では,やっぱり国との考えの中でやっていかないと制度は成り立たないというところがあるということは間違いないと思います。 ただ,逆に言えば一つ一つこの新型コロナウイルスの影響でどういった問題が介護の皆さん方ないしは介護に従事されている皆さん方に生じているのかということも考えながら,今回の補正でもそういった介護,子育て等々,いろんな形で提案はさせていただいております。そういった意味で,一つ一つの事象に真剣に取り組みながら解を出していきたいと思っておりますんで,よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  以上で竹永議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして羽場議員。     〔33番羽場頼三郎議員登壇,拍手〕 ◆33番(羽場頼三郎議員)  市民ネットの羽場頼三郎でございます。よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問させていただこうと思います。 まず,監査について,久しぶりに監査の問題を取り上げたという気がしますが,御存じのように監査委員は4人,大体弁護士の方とそれから行政に詳しい方と,そして我々議会から2人ということで4人が監査委員として選ばれております。そして,事務局が12人か,大体。かかっているお金が1億4,000万円ぐらいですね。これだけの費用で我が岡山市の市独自のもあるし,それから関連している団体のところもあるんですが,その監査をしております。その監査をどう見ているかということを,改めて私は考えていきたいと思います。 この今回お手元に資料も配付しておりますが,出資者としての団体に対する指導監督業務についてというところですが,ここの中に公益財団法人岡山市スポーツ・文化振興財団への指摘事項,監査によっていろんなものを調べた上でこれについてはこうじゃないかという指摘をするわけですね。その指摘の中に,特に今回の監査においてというところですね,類似する不適切な事務処理が多数認められたと言われているんですね。なぜかというと,これより前に平成27年度の同じく出資団体監査において,当財団の会計規程に従っていない事務処理が認められ,会計規程の定めに従い適正な事務処理を行う旨を全財団職員に指導したと,こう指摘に対しては答えられているんですよ。にもかかわらず,今回先ほど申し上げましたような監査の指摘が出ている。これを深刻に受け止めなくちゃいけないと思うんですが,これを軽微なものと受け止める方もいらっしゃるかもしれませんが,もし軽微なものだったら何ですぐに指摘事項に応えられなかったかということになります。深刻な問題だというのだったら本当に深刻に取り上げなくちゃいけないと思うわけですが,そこでこれらにつきましてちょっと質問させていただきますが,監査委員はまずこれをどう受け止めているのか。私は大変残念なことだと思いますが,どうなんでしょうか。 そして,指摘の改善がされていないのは誰の責任なんでしょうか。また,法人にだけ責任があるのか,それを監督している市のほうの責任はどうなっているのか。また,これについて関連して責任者に対してどういう処分がなされたのか。また,この財団は市民会館の管理をする団体に生まれ変わるということが決まっておりますが,これらの処理ができないような団体がその任を果たすことができるのかどうか,これについての御見解をまずお伺いしたいと思います。 そして次に,高齢者の移動手段の確保についてですが,これはもうほとんどいろんな方からも御質問がありまして,私もほぼ納得したような答弁が続きましたので,これは割愛したいところなんですが,1点だけ。 岡山県のほうの制度で免許を返納した際にバス運賃の半額割引というのを言われているんですが,それと市が行う制度との関係はどうなるのか。競合するのか,もしくは選択的になるのか,1点だけお聞きしたいと思います。 次に,ソーラー発電の推進なんですが,これはいつも言っていることだなと思われちゃいけないんですが,でもどうしても言わざるを得ない。ほかでもないんですがSDGs,これを市として追求していくということをこれまでも市全体でも確認してきましたし,市長のほうからも強いお言葉がありました。これから考えていくと,どうも私は不満なところが幾つかありまして,ソーラー発電の施設がつけられるのに十分つけていないところがあるんじゃないかと。私も幾つか行かせてもらったんですが,広い広い屋根があって,この辺にちょこっとだけついているところが何か所もあったし,今回も新しいこの施設,コミュニティハウスだと思いますが,それも大きさにして3.何キロワットというような小さい設備しかついていないんですね。その中身をお聞きすると,あまり使わないと言うのはおかしいんですけど,毎日毎日使うもんじゃないから施設は小さくてもいいんじゃないかと思ったとかというようなことをちょっと言われました。これはどこまで真実か分かりませんが,しかし先ほど申し上げましたようにいわゆるキャパシティーですね,キャパシティーいっぱいにということにはなかなかなっていない。担当者の方も含めてソーラーの施設をとにかくつけろと言われているからつけたんだということになっているんじゃないかという心配をしています。そうじゃなければそうじゃないということで,ぜひお答えいただきたいと思います。 まず,こういうどれくらいの広さになっているかとかといったような,例えば屋根の何分の1になっているかとかというような点検を実際にされているのかどうか,また可能な限り設置しているかどうかについてはどなたがこれを判断されているのか,どういう部署がこれを判断しているのかということだけお聞きしたいと思います。 次に,学校の自動水栓,手洗いについてですが,御存じのように蛇口がありますね。蛇口をひねって水を出すというのがこれまでだったんですが,しかし今は自動水栓,手を出せばそこに水が出てくる,この自動水栓を進めるということが全国的に行われておりまして,平成29年ですね,当時の松島議員が4回目の質問をしているんですね。最近では今年の6月にこれは子ども・文教委員会なんですが,小林議員が取り上げておられるんです。特に小林議員の場合はコロナ禍ですから,そういうことも含めて質問されたんですが,まず松島議員へのさきの答弁では試行については研究するということを言われているんです。それにつきましては,学校のトイレ研究会というのがあるんですが,ここが行った調査では全国自治体の74%が自動水栓を希望しているということが記事になっておりました。手洗い用の蛇口を自動水栓にするということは今現在どこまで進んでいるのか,お聞きします。そして,岡山市はそういうことを希望する団体の数に入っているんでしょうか。 また,6月議会での当局の答弁は研究するということだったんですが,どこまで研究が進んでいるのか,ここでぜひ明らかにしてもらいたいと思います。各学校からの要望も上がってきているんじゃないかと思うんですが,どれくらい上がっているのか,何件ぐらい上がっているのか,お示し願いたいと思います。 さらに費用が幾らぐらいかかるのか,これ大問題ですよね。ただでできるような話じゃないですので,この費用についての試算はできているのかどうか,お聞きします。 また,これに対しては国の補助金があるんですよ。国の補助金をどう使うのか,どうなっているのか,この辺のところをお聞きしたいと思います。 それから,もう冬季に完全に入りましたね,本当に。今日が一番最後の今年の中の暖かい日だと言われていますが,いずれにしても本来というか,従来のインフルエンザとかノロウイルスとか,そういった感染症があった上に加えて新型コロナという感染症が非常に心配です。特に最近,岡山でも急増していますからね。6月にそういう質問というか,指摘があったにもかかわらず,私はこの間に手を打っておかなかったとすれば,だとすれば責任は重いと思います。 それから,手洗いの励行,これをどのように各学校,その他施設では進めておられるのか。テレビとかなんとかでもそう言っていますが,具体的にどういう形で手洗いの励行を進めているのか。もし進めておられるんでしたらその手洗いがしやすいようにするのが私は当然ではないかと思います,設備を整えるのがね。今からでも遅過ぎるぐらいだとは思いますが,いずれにしても当局はどのようにお考えなのか。それから,学校,幼稚園,保育園,こども園,学童保育──学校だけ聞いても子どもがたくさんいるわけですから,各段階にいるわけですから,それぞれについて進行状況とか研究,検討,計画とか発注までしているとか,そういったことがあればお示しを願いたいと思います。 それから,LRTについて,これはもういろんな議論が出ましたので私はもう多くは聞きませんが,2つだけ。 これの運営主体は,富山市なんかでは第三セクターになっているんですね。JRと市を中心に第三セクターがやっているんですが,岡山市はこの間お聞きしたところによるとそうじゃないというお話なんですね。そう理解しておりますが,これでいいんでしょうか。また,方針に変更はないんでしょうか。 またさらに,その線路を走らせるのはもちろん気動車じゃなくて電車だということなんですが,今日の午前中の小林議員の質問にもありましたけれども,今EV化されているんですね。電気で動くといっても蓄電池を入れて走るんでしょうね。それなんですが,バッテリーで走らせたほうが電気の架線を引っ張るよりもずっと経費が安いんじゃないかと思いますので,この辺についての研究をされているんでしょうか。 ちなみに,四国電力が大型バスを電気で動かすようなことを始めたそうです。大型バスも,それからLRTもあまり大きさは変わらないと思いますので,その辺についてもちょっと考慮に入れていくべきじゃないかと思います。 現に電池で走っている車という意味でいえば,宇都宮とか佐賀とか秋田とか,国内には3か所ぐらいあるとお聞きしています。 それから,押印の見直しについてお聞きします。 これも簡単です。判こ行政が今変わろうとしている。河野太郎行革大臣ですね,私も今の政権の中では尊敬するというか,注目している大臣なんですが,この方が旗を振っているわけです。岡山市は県と違って既に公民館などの施設の利用申込みなんかには判こは要らないというふうなことで進めてきたと思いますが,さらにどのような方向を取ろうとしておるのか。個々の行政の判この必要,不必要の分類などを進めておられるんでしょうかということで,1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  監査結果を生かすことについての項,公益財団法人岡山市スポーツ・文化振興財団への監査についてお答えします。 当該財団が関係諸規程に沿った事務処理ができていない旨,2度にわたり指摘を受けたことについては市所管局として十分に指導ができていなかった結果と,大変重く受け止めております。今年4月に新たに設立した公益財団法人岡山文化芸術創造ではこうしたことがないよう監査の指摘を重く受け止め,適正な業務執行に努めております。市としましても同財団が岡山の文化芸術活動の牽引役としての信頼を損なうことのないよう,業務の適正執行について指導してまいります。 以上です。 ◎岸堅士代表監査委員  同じ項,お尋ねの監査についてですが,前回の監査結果に対する改善措置がこのたびの監査においても十分に改善されていなかったことから,非常に遺憾である旨を付した監査結果を講評したものです。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  高齢者の移動手段の確保についての項,バスの運賃割引について県の制度との関連はというお尋ねです。 現在バス事業者は県警察発行のおかやま愛カードを所有している65歳以上の免許返納者と障害者を対象に運賃を半額とする割引を実施しており,割引分はバス事業者が負担しております。本市が示している案では,免許返納者を含む全ての65歳以上の高齢者と障害者を対象に運賃を半額とし割引分を市が負担することとしており,負担額は年間3.8億円と想定しております。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  ソーラー発電の推進についてお答えします。 市有施設への太陽光発電設備の設置につきましては,SDGsの目標7「エネルギーをみんなに,そしてクリーンに」に寄与する取組と考えております。また,その設置については市有施設再生可能エネルギー設備等導入方針に基づき,施設管理者が施設の利用形態,設置可能なスペース,国等の補助,見込まれる発電量と設置コストなど施設が置かれた状況に応じ建物の新築や改修の機会を捉えて検討しております。設置規模については,こういった各種の条件を勘案しながら施設管理者において判断しておりますが,その上で可能な限りの設置となるよう働きかけてまいります。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  学校での手洗いについての項,幼稚園,保育園,認定こども園の進行状況についてお答えします。 幼稚園,保育園,認定こども園の手洗い用の蛇口につきましては,幼児の生活教育上必要と考えハンドル式を基本としておりますが,自動水栓化につきましては園の環境整備の一つであると考えており,感染症予防の観点からの効果や費用を踏まえ研究しているところです。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,自動水栓についての児童クラブの状況です。 児童クラブでは新たに施設を整備する際には原則レバー式水栓を採用しておりますが,今後学校の検討状況などを踏まえながら自動水栓化について研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,学校における自動水栓の研究や検討,また計画,発注などについて一括してお答えしたいと思います。 既設水栓の自動水栓への改修については現在行ってはおりませんが,改築時に一部の多目的トイレに設置しているものもあり,設置率は1%未満となっております。岡山市では手洗い用の蛇口につきまして校舎の改築やトイレの改修の際に,トイレの水栓には自動で閉栓されるプッシュ式を,トイレ以外の廊下などの水栓にはレバー式を採用することとしております。このたびの感染症対策を行う観点で,水栓の改修について検討いたしましたが,手洗いの方法,ハンドルの洗浄などを指導しており,学校保健特別対策事業費補助金はあるものの多額の費用がかかることから改修は見送ったところでございます。現在学校からの改善要望は特にございませんが,今後も水栓の操作性,調節機能,衛生面,費用,維持管理性,節水性,非常時の性能について引き続き研究してまいります。 なお,学校のトイレ研究会の調査には回答しておりません。 以上でございます。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  LRT導入についての項,まず運営主体についてです。 LRT化後の資産所有を含む運営については,平成30年4月の3者合意において両市は行わないこととしており,JRが今後主体となって検討していくこととしております。 次に,バッテリーカーについてです。 バッテリーカーの導入については,架線がなくても走行できるため架線工事が不要であるとともに,架線によって景観を損なうことがないなどのメリットがございます。しかしながら,LRT車両への導入に当たっては車両における蓄電池の設置スペースの確保,充電設備の整備,充電時間,蓄電池の寿命などの課題があるため,現時点で導入は困難でありますが,今後の技術の進展に注視してまいりたいと考えております。 以上です。
    ◎福田直政策局長  押印の見直しの項についてお答えいたします。 行政手続のデジタル化を進める上でも,押印の見直しは重要であり,現在各種申請や届出といった書面手続について全庁的な調査を行い,押印を直ちに廃止できるもの,関係機関との調整が必要なものといった分類に着手しているところであり,必要に応じて規則等の改正も行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔33番羽場頼三郎議員登壇〕 ◆33番(羽場頼三郎議員)  いろいろお聞きしたいんですが,まず財団についての指定管理者に関する決定というのはどこで誰がなさったんでしょうか。 ◎中原貴美市民生活局長  すみません。ちょっと反問よろしいでしょうか。 ○浦上雅彦議長  はい,反問を許します。 ◎中原貴美市民生活局長  うまく聞き取れなかったので,もう一度お願いします。すみません。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  先ほど指摘を受けた財団が形を変えて今度新市民会館のほうの指定管理をするということになっていますが,そう決めたのはどこですかということです。どこがそのことを決めたのかと。 ◎中原貴美市民生活局長  すみません。新しい劇場についての指定管理を岡山文化芸術創造,こちらのほうが受けるというか,そちらにお願いすることを誰が決めたのか,そういうお尋ねだと思います。 それは市として判断いたしておりますが,その考えの過程においては皆様,議会にも御報告はさせていただいていると承知しております。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  決めることをいろいろと考えた際に,この指摘についてはどのような議論がなされたんですか。この財団についてはこういう指摘があったけども,それをどうするというのがあったんでしょうか。 ◎中原貴美市民生活局長  監査の指摘事項については改善の報告をさせていただいておりまして,我々もきちんと内容を把握し,指導していけるものと考えております。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  そこに関しては,監査のほうからは消滅法人となって新しいことになるが,この諸手続については関係法令に基づいて適切に行われたいと言われているんですよね。だから,このように本当に適切に行われたのかどうか,もう一度確認したいと思いますので,答弁ください。 ◎中原貴美市民生活局長  議員御指摘のとおり規程に沿った事務処理ができなかった,そういう指摘を2度にわたって受けております。それについては大変申し訳なく思っておりますが,岡山文化芸術創造は岡山シンフォニーホール,こちらの財団と岡山市スポーツ・文化振興財団,こちらを統合して新たに設置したものでございます。岡山シンフォニーホールも監査は定期的に受けておりますが,そちらのほうでは指摘を受けてはおりませんでした。ですから,新しい財団ではシンフォニーホールの規程を基に新たに全規程見直しております。ですから,適切に事務処理ができるものと考えております。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  私が心配しているのは,既にそういう──言葉が悪いからちょっと前科という言い方をしないほうがいいと思うんですが,そういうふうな指摘を受けたにもかかわらずちゃんとできなかったようなところを新しい財団に加えて,しかもその新市民会館を運営,指定管理するということについて心配はなかったのかと,そこが知りたいんですね。それについて,財団もそこの仕事ぶりがよかったから一緒にやるのか,それとも仕事ぶりがよくないから救済の意味で一緒にやるのか,どっちなんですかね。 ◎中原貴美市民生活局長  事務処理について誤りがあったということについては,誠に申し訳ないと思っております。 ただ,スポーツ・文化振興財団,こちらもこれまでおかやま音楽祭,それから芸術祭等々岡山市の事業を大変親身になって,そして熱心にしてくださった財団です。それぞれの財団のよいところ,悪いところあると思いますけれど,そこを生かしながら悪いところは改善してしっかりと運営していきたいと思っております。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  いろんな判断もあるでしょうが,もしこの財団がそういったものを引きずっていくようだったら,もう指定管理にしないでまず直接管理にするという方法もあったんじゃないかと思うんですけど,それについて可能性は考えられなかったんですか。 ◎中原貴美市民生活局長  そういった考えは持っておりません。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  そして,これが新しい財団になって仕事をして,再度同じようなことがあったとしたら,この指定管理というのはやめる可能性があるんですか。指定管理を解除するということになるんですか,ならないんですか。これに法的な問題というのがありますか。 ◎中原貴美市民生活局長  その誤り,今回の不適切な事務ということなんですけれど,その内容にもよると思います。あくまで今回契約事務,それから決裁事務,そこら辺が自ら決めたルールに沿ってできていなかったと,そういう指摘だったと思っておりますので,きちんと指摘を受けて事務処理をルールに沿って行っていく,その1点は間違いございません。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  私は今回の問題については監査の重要性,その監査をどうやって受け止めて行政を適正なものにするかということを考えていただきたいと思い,質問させていただきました。 それでは,その後……,ソーラーの発電はまあいいか。大分施設の管理者のほうにもこのSDGsの考え方が浸透してきていると思いますので,これはぜひ頑張っていただきたいと思います。 それで,問題は自動水栓ですね。自動水栓についてはこれだけ度々指摘がありながら,まだ研究段階にとどまっているというところが問題だと思います。手洗いを自動水栓でやるということについては感染症対策としてはどういうもので,どうお考えでしょうか。そこら辺を保健福祉局長にぜひお聞きしたいと思います。 ◎福井貴弘保健福祉局長  新型コロナウイルス対策で自動水栓がどのぐらい有効かというのはちょっとデータとかを持ち合わせているわけではないんですけども,議員の質問の中にありました,例えばノロウイルスとかの感染予防でしたらある程度少しの効果は期待できるのかなというような認識ではございます。 ただ,今は取りあえずもうしっかり,スイッチ!おかやまでも言っていますが,手を洗ってくれということで,その手洗いを推奨していきたいと思います。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  手洗いを推奨すればこそ,先ほど申し上げましたように安心するやり方といいますか,器具を使うということが私は本来あるべき姿じゃないかと思いますので,ちょっとしつこいかもしれませんがこれについてお聞きしたい,さらにお聞きしたいと思います。 一度に全部しろと言っても,これはなかなか大変。先ほども数も多いしお金もかかるということを言われておりましたが,計画的に進めていくということをやったら大丈夫かと思うんですが,その点についてお考えをぜひお聞かせ願いたい。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今,保健福祉局長から話がありましたけど,やっぱり自動水栓のほうが様々な効果があることは多分事実なんだと思います。やはり何といっても,この市の予算の中のプライオリティーというか,予算を使うに当たってのプライオリティーの議論じゃないかなと思っています。特に今は新型コロナウイルスによる税収減ということにもなってくるわけでありますし,そういう中で何を優先的にやっていくのかというところに尽きるというわけであります。やらなきゃならないことというのは本当に山積している,こういう中で今の羽場議員の問題意識もひとつ私も理解しながらやっていきたいと思いますけど,全体の中で議論させていただきたいと思っています。 以上です。 ◆33番(羽場頼三郎議員)  これについてはそういうようなお答えになるんじゃないかなという気がしていましたから,それでいいんですが,やはりこういった子どもたちに手洗いを推奨すると,手を洗いなさいよと言っているときには感染のおそれがないようなやり方も同時に進めていかなくちゃいけないので,先ほど申し上げましたように多分段階的というか,できるところからということになるのか知りませんが,進められると思います。 もう一つ,これは実は子どもたちに限らず全市的な取組が必要だと思いますが,これもそういう意味でお答えがあったんだろうと思います。これはいいとして,見解をいただきたいと思っていたんですが,ちょっとそれは飛ばします。 それで,LRTのほうに行きますと,確かに電車化はなかなか簡単ではないんですね。先ほど言われたように,このLRTの大きさみたいなものもありますから。ただ,例えば電源車みたいなものをLRTの間に挟むとかというようなやり方も可能じゃないかと思いますので,この点についてぜひ研究もされたらどうかと思います。先ほどちょっとお聞きしたのが研究するのかしないのか,どういうニュアンスなのか,ちょっと分からなかったんでもう一遍お聞きしたいと思います。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  バッテリーカーについては,先ほど答弁させていただいたように蓄電池の設置スペースの確保等様々な課題があるのですが,導入するとメリットもございます。そういった面ではこの事業はたくさんというか,時間がかかりますので,その時間の間に技術というのが進歩する可能性は十分あると思います。この事業はもともと電化をすることが前提でやっていますけれども,そのバッテリーカーについても技術の進行を注視しながらタイミングが合えば,その全体の総合的な判断の中で前向きに検討はしたいと考えています。 ○浦上雅彦議長  以上で羽場議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして千間議員。     〔30番千間勝己議員登壇,拍手〕 ◆30番(千間勝己議員)  自民党岡山市議団の千間勝己でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 最近11月から,この岡山市でもコロナ感染がいっぱい増えてまいりまして,非常に危惧しております。全国はもっともっと多いんですが,少し様子を調べましたらこのパンデミックというか,人間とウイルスとの付き合いはすごく古くからあるようでございます。古代のエジプトのミイラにも天然痘の痕跡があったとかというのもあります。それで,少しピックアップしてみますと,ペストで2,500万人が亡くなられた,それからスペイン風邪,これは大分近くなってきて1918年ですが,4,000万人以上が死亡したという情報があります。それから香港風邪,これが世界で100万人以上の死亡が推定されている。それと新型インフルエンザ,これも大いにはやって,そういったふうに非常に死亡者が多いのが状況です。今現在このコロナ感染で世界では152万9,330人が亡くなっている,昨日12月6日の情報でございます。日本では,まだ2,372人だけの非常に少ない状態でございますので,この辺も日本,こういったアジアのほうがなぜ少ないかというのもよく知られていないようでございます。いろいろな環境のこととか,条件があるようですが,我々も非常に心配しているところでございます。これからも十分注意して生活していきたいと思います。 あまり長くなっても困りますので,この辺にして通告により質問に入らせていただきます。 今年2月より新型コロナウイルス感染がはやり,緊急事態宣言がありました。ある程度収まったかと思いきや,夏には第2波が発生して,この秋以降は第3波の発生状況です。全国で毎日多くの感染者が報道されております。まだまだ新型コロナウイルスの詳しい正体がつかめていない状態にありますが,その中マスクが感染予防に有効で消毒,ソーシャルディスタンスを2メートル以上取る,大勢での飲食や会合を控えるといった対応が奨励されております。ウィズコロナ時代,新しい生活様式におけるいろいろな課題が多くありますが,今日は時間の制約もありますので学校教育と高齢者の健康状態についての2点についてお伺いしたいと思います。 1,コロナ禍の学校教育について。 (1)学力・学習状況について。 先日10月31日の山陽新聞に,岡山市教委は30日小学4,5年生と中学1,2年生を対象に行った独自テスト,学力アセスの結果を公表したとあり,18教科のうち12教科で正答率が前年度を下回った,テストは前の学年の学習内容から出題しており,新型コロナウイルスの感染拡大に伴う異例の長期休校が学習の定着に悪影響を及ぼしたおそれがあると報じられています。後日11月21日の山陽新聞に,県教委は20日岡山市を除く小学3から5年と中学1,2年を対象にした夏の学力テストの結果を公表したとあり,新型コロナウイルスの影響で実施方法が大きく変わったため単純比較はできないが平均正答率では小5の算数を除いた10教科で同じ問題を用いた全国での平均を上回ったとあります。 そこでお伺いいたします。 ①この状況をどのように分析し,いかがお考えでしょうか。 ②新型コロナウイルス感染症による臨時休校(3月2日から25日,4月21日から5月20日)が児童・生徒の学習状況に影響を及ぼしているのではないか,御所見をお伺いいたします。 ③この状況の回復なり,対策はいかがお考えでしょうか。 ④ゲーム等の時間制限は検討されませんか。 ⑤コロナ禍の状況で学校行事もいろいろな面で縮小,変更がされております。例えば運動会,音楽発表会,遠足,修学旅行等々がありますが,児童・生徒にどのような影響が出てきているとお考えでしょうか。 (2)いじめ,不登校について。 全国の小・中・高と特別支援学校で2019年度に認知されたいじめが前年度から7万件近く増え,61万2,496件に上り過去最多だったことが22日文部科学省の問題行動・不登校調査で分かった,これは読売新聞の10月23日の報道です。一方,岡山市の状況は不登校人数は小・中学校の合計も前年度930人から40人増えて970人となり,3年連続で増加した。一方,いじめの認知件数は,前年度982件と比較して4割減の617件となったとあります。 そこでお伺いします。 ①まず,いじめの認知件数は4割減とのことで,この要因はどのようなことが考えられますか。どんどん改善してもらい,限りなくゼロになるように対策してもらいたく思います。 ②不登校は3年連続で増加しております。いろいろな対策を取られていると思いますが,効果のあった対策方法とあまり効果が出なかった対策方法とを分けてお示しください。そして,今後の方針なり,対策方法をお示しください。 ③新規不登校になった児童のうち,5,6年生が54%とデータが出ております。これはどのように分析していますか。また,対策方法はいかがお考えでしょうか。 ④今回の新型コロナウイルス感染症による臨時休校(3月2日から25日,4月21日から5月20日)が児童・生徒の不登校に影響があると考えられますか。御所見をお示しください。 2つ目の課題として2,岡山市高齢者の健康状態を考える,コロナ時代のフレイル対策。 岡山市においても少子・高齢化が進んでおります。岡山市の現状では約25%,4人に1人という割合ですね,将来の予測では2045年には高齢者が32.7%になると予測されております。こうなると,3人に1人ということになります。その上,今年2月頃より新型コロナ感染症がはやり,外出の自粛とか公民館活動も地域の各種団体の活動も自粛されており,活動できる場所が限られてきております。特に高齢者は生活不活発により体力の低下,免疫力の低下が起こってまいります。そこで,高齢者の健康をいかに保つかが大事だと思います。 そこで,お伺いいたします。 ①今現在の要支援1,2,要介護1から3に該当される方の各層別人数をお示しください。 ②先日の市民のひろば12月号に,3つの活で冬を乗り切るというチラシがあります。これを活用してもらえばいいのですが,これを配布しただけではなかなか実行はできないと思います。実際に行動を促すことが必要ではありませんか。専門指導者,トレーナーを各地区に配置して指導するようなことは計画されませんか。 ③2025年,2040年の要支援1,2,要介護1から3に該当される方はどのように推移すると見込んでおられますか。各層別に人数をお示しください。 ④ほかに対策,計画があればお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 どうぞ御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  大きな1番のコロナ禍の学校教育についての項,初めに学力・学習状況についての中,まず学力調査について他の自治体の状況を踏まえ岡山市学力アセスの結果をどのように分析し,どのように考えるか,また臨時休業における児童・生徒の学習状況の影響,それからこの状況の対策についての考えをということですが,岡山市学力アセスの児童生徒質問紙調査の結果から,授業の分かりやすさや家庭学習の取組方の項目などが改善してきており,教育委員会が進めてきた授業改善や家庭学習の充実に向けた取組が着実に進んでいるということが成果として明らかになりました。また,各学校では臨時休業期間や休業明けに適切に家庭学習を課し,個に応じた指導,また感染症対策に沿った授業を行ってまいりましたが,現在は新しい生活様式を取り入れながら通常の学習活動とさらなる授業改善に取り組んでいるところでございます。 なお,岡山市学力アセスから明らかになった状況の対策につきましては,藤原議員にお答えしたとおりでございます。 次に,ゲーム等の時間制限を検討するかというお尋ねですが,ゲームを含めたメディア使用時間の制限は考えておりません。各学校では既にメディアコントロール週間とか家庭でのルールづくりを進める取組を行っておりまして,教育委員会として最新の情報を提供したり効果的な取組を紹介したりして今後も学校の取組を支援してまいります。 次に,学校行事が縮小,変更されたことによる影響でございますが,学校行事が縮小,変更されたことによる児童・生徒の心理状態の変化,その学習状況への影響については現時点では判断できませんが,多くの子どもが落ち着いて教育活動に取り組んでいると認識しております。 続いて,いじめ,不登校についての中,まずいじめの認知件数が減少した要因ですが,この要因については東原議員に御答弁したとおりでございます。 次に,不登校対策で効果のあった対策と効果の出なかった対策を示せ,また今後の方針でございますが,不登校の理由は様々な要因が絡み合っており,個々に効果的な対応は異なるため,これまで行ってきた対策に優劣をつけて述べることは難しいと考えております。今後の方針については,藤原議員に御答弁したとおりでございます。 次に,高学年での新規の不登校が増加していることの分析,その対策ですが,学年が上がるにつれ友人関係をめぐる問題が深刻化したり学業の不振などの悩みが大きくなったりするなど様々な要因が複雑に絡み合ってくることから,新規の不登校が増加しているものと考えております。対策につきましては,藤原議員に御答弁したとおりです。 この項最後に,臨時休業が児童・生徒の不登校に影響があるか,所見をというお尋ねです。 臨時休業明けにこれまで不登校だった児童・生徒が登校できるようになった例,また生活リズムの乱れによる行き渋りなどの例が報告されており,影響が全くなかったとは言えないと認識しております。学校では,引き続き影響の有無にかかわらず不安や悩みなどの心理的ストレスを抱えている児童・生徒の状況把握に努め,適切な支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2つ目の岡山市高齢者の健康状態を考えるの項にお答えいたします。 まず,要支援1から要介護3までの認定者数の推移についてです。 令和2年9月末,2025年,2040年,それぞれの人数の推移を申し上げたいと思います。要支援1が5,517人,6,156人,7,090人,要支援2が5,793人,6,464人,7,448人,要介護1が8,036人,8,965人,1万329人,要介護2が7,524人,8,394人,9,671人,要介護3が5,081人,5,669人,6,532人となっております。 次に,行動を促すことが必要ではないか,専門指導者を配置してはどうか,その他の施策について一括してお答えいたします。 岡山市では,介護予防センターの専門職があっ晴れ!もも太郎体操や介護予防教室など地域に出向き介護予防に有効な運動・栄養・口腔指導等を実施しております。特にフレイルリスクが高い方に対しては,個別に電話や訪問による助言を行うことでコロナ禍においても生活不活発の防止に努めています。そのほか,紙媒体だけでなくインターネット動画やテレビCMなど多様な媒体を活用した周知啓発や薬局など身近な場所でのフレイル健康チェックを実施しています。 以上です。     〔30番千間勝己議員登壇〕 ◆30番(千間勝己議員)  御答弁ありがとうございました。 保健福祉のほう,ありましたかね。2025年,2040年の要支援1,2,要介護1から3,ありましたか。じゃ,まあいいわ。 学力・学習状況なんですが,岡山市の学力アセスとそれから県の行っている学力テストは違いますよね。それ分かるんですが,今教育長は成果が出ていると言われたんですけども,このデータを見るとよくなっているのは社会の中学2年,数学の中学2年,理科が割とよくなっていますね,小学校4年,中1,中2と,英語も中1がよくなっているというのはありますが,やはり全体的にはこの評価──これパーセンテージですよね──は下がっていますよね。先ほどよくなったと言われますが,その辺よく分からないんですけど。それと,そういった学力アセスでいろいろな視点からどういう状況になった,どういうことがよくなったというのを見ているわけですよね。ここで見ると基礎的とか基本的な知識,技能及び思考力,判断力,表現力等に関わる内容を出題して,その傾向を見ているわけですよね。それらがよくなったら,成績もよくなるんじゃないんですか。何かその辺ちょっと解せない。 ただ,県の内容とはそれは違うんでしょうが,県は県で岡山市を外したものでは総合的に全国平均よりよくなったとあります。岡山市は別だと言われて,それはいいんですが,でもこの評価が下がっているにもかかわらず今教育長はよくなったと言われましたけど,どうもその辺ちょっと理解し難いんです。分かるように御説明お願いします。 それと,こちらにあるアセスの数値では確かによくなっていないと思うんです。その辺をもうちょっと分かるように教えてもらいたいですね。 それから,不登校のほうですが,少し増えていますよね。いじめとか暴力関係のほうは大分よくなっているんで,今の現状をどんどん進めてもらっていったらいいと思いますが,不登校のほうが少し悪くなっています。これ思うんですが,先日田口議員も言われていましたが,もっと学校と地域とが密接になるとか,いろんな団体がありますから,地域に,そういうグループと仲よくしてもらって一緒に連れ出してもらうとか,それから家庭訪問は最近どんなんですか。何かしているのを見ましたけど,最近見ていないように思うんです。家庭訪問とかで,特に不登校の子なんかは家庭訪問してもらっていろいろその家庭の状況を知ってもらったりして少しずつ指導してもらったらどうかなと思うんですが,その辺いかがでしょうか。 それから,フレイルのほうですが,いろいろ指導されていると,またほかのインターネットかなんかでもしているということで,そういうのを定期的にしてもらいたいんですが,なかなかその場に行くというのが難しい方もおられるし,それと一つ提案なんですが,お年寄りというのは子どもなんかと一緒に遊ぶとうれしいじゃないですか。だから,小学生とか幼稚園とか,そういった子どもと一緒にこのフレイルの運動をするとか,毎日はできないですけども,どこかへそういうのを入れてもらうと,お年寄りというのは子どもたちの元気をもらったり,自分たちも一緒にできたらどうかなと思うんですが,その辺の計画をしていただけるか,もしくはそういうものができるんでしたらやっていただきたいと思います。 以上で再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  フレイル対策で,高齢者の方々が参加しやすいような形をというお尋ねだと思います。 確かにいろいろ我々も媒体とか介護予防教室であったり出向いていってとか,いろんな形でいかに多くの方に参加していただくかということを考えていっている中なので,先ほど議員御提案のようなお子様と一緒に参加できるような──これまでもイベントとかでは比較的参加しやすいというような印象も受けているんですが,今年度はイベントもなかなか開催しにくい状況ではあったんですが,そうした子どもさんとかと一緒に参加できるような場というものも検討していきたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  学力アセスについてと不登校について,2点御質問をいただきましたが,学力アセスは岡山市で独自に作成した問題でございまして,年度が進むにつれて新しい問題も追加されます。苦手なところも繰り返し出題するようにしていて,市教委としても苦手分野の確認ができていることが成果として認められるところであります。 なお,私が答弁しましたのは質問紙調査といいまして,国語や算数の正答率だけではなくて授業の分かりやすさとか家庭学習の取組方についての調査もしておりまして,そこは我々にとっては非常に大切なところであると,そこはよかったということでございます。 ただ,実際昨年度から比べて落ちているといいますか,正答率が下がっているということはございますので,この点については各校で児童・生徒一人一人についてしっかり対応していくように指示しているところでございます。 それから,不登校のことについてでございますが,家庭訪問につきましては早期対応として欠席が3日続いた場合は即家庭訪問するということで取り組んでおります。不登校についてはこれまでもたくさん答弁してまいりましたが,複雑に要因が絡まっておりまして,こうすれば数が減ってくるとかというようなことはございません。例えば先ほど千間議員言われたように地域と協力連携できるところは,そういうものが要因であるならば,そういうことも学校を中心として進めてまいりたいと思いますし,それから学校の教師が訪問したりすることで解決することや,それからこれから出てくるICTを活用することで解決するということであれば,その要因に合わせて対策を講じていく必要があるんではないかなと考えております。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で千間議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後3時11分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時30分開議 ○浦上雅彦議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして熊代議員。     〔9番熊代昭彦議員登壇,拍手〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  皆様こんにちは。自由と責任の会代表,熊代昭彦でございます。よろしくお願いします。 本日はお忙しい中を傍聴に来ていただき,どうもありがとうございました。また,oniビジョン,録画ビデオを見ていただいている皆様,どうもありがとうございます。心より感謝を申し上げます。 本日のトリの質問ですが,いましばらくお時間をいただいて我慢していただきたいと思います。よろしくお願いします。 1番目,新型コロナ対策では,関係者の皆様の血のにじむような大変な御努力によりまして欧米諸国に比べ罹患率,死亡率などよく抑え込んでいると思います。心から感謝を申し上げます。また,ファイザーなどが開発したワクチンが間もなく実用に供されようとしておりまして,大いに期待されるところでありますが,一方では日本でも第3波の到来が心配されています。このような状況の中で,各個人の免疫力の向上対策もやはり忘れてはならないのではないか──繰り返して申し上げておりますが──と思います。政府,専門家から言われた取組は全て着実に実行した上で,さらに個人でできる自分の免疫力の向上のための努力をプラスアルファとして推奨すべきではないか──鼻うがい,口うがいを実行するのもそのうちの一つだと思いますが──と思います。 そこで,(1)個人でできる免疫力向上対策への国民,市民の関心は非常に高いと思います。そのような対策を網羅的に市でまとめることはできないか,伺います。これなかなかややこしいと思いますが,お願いします。 次に,(2)小学校,中学校,高校では養護教諭の先生や教育委員会の保健師さんがおられるようでございますが,そこで鼻うがいを研究し,それが有効かどうか,子どもたちができる鼻うがいを普及させることはできるかできないか。もしそれができれば家庭内で父母,祖父母にそのことが伝わりまして,皆が励行することで家庭内感染を防ぐことができると思います。子どもたちが再び学校が休校になるのをぜひ防ぎたいということで,あらゆる言われることを一生懸命守っているさまがテレビに出ておりましたけども,そのうちの一つに鼻うがい,口うがいを加えることができるかどうか。学校は大きな大きな組織でございますので,取り組んでいただければ非常に大きいと思います。 2番目,2020年10月28日のNHKのニュース,ニュースウオッチ9での国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長谷川秀樹氏の経鼻ワクチンの開発の状況の話が出ておりましたが,不活化ワクチンを鼻腔に噴霧しIgA(免疫グロブリンA)抗体を鼻腔の粘膜に生じさせてインフルエンザウイルスを入り口で殺し体内に入れないというワクチンを開発したと,臨床試験も終わって二,三年後には実用化するとのことです。新型コロナウイルスも他のいろいろなウイルスも殺すことができるので,変異したもの,違う種類のものを殺すことができるということであります。この経鼻ワクチンの開発の進展について,どう把握しておられるか,そしてどう評価されるか,お伺いします。経鼻ワクチンの発想は,入り口でウイルスをみんな殺してしまうというので鼻うがいの発想と似通っています。 3番目,最近匠堂本舗,難しい名前ですが,女性部もありまして女性起業家の場合は匠堂小町というんだそうですが,30代を中心のベンチャーの異業種交流を実施している70人ぐらいの熱心なメンバーがいるグループの集まりに出席しまして,熱心な議論や研究会で共に学んでいます。その情報交換とお互いの事業の活用に対する熱意に深い感銘を受けているところであります。 そこで質問ですが,ベンチャー──個人も企業もありますが──支援先進都市岡山をつくるための施策の現状と将来の課題をお伺いしたいと思います。さらに,岡山市がベンチャー支援先進都市になる決意を伺います。 4番目,保育所定数を生かして使うために副保育士制度の創設を国に要望すべきではないか,伺います。 保育士は副保育士を指導して保育士1人当たり月2万円程度の技術指導料を支給する制度とすべきではないか,その財源は国から支給されるというものであります。御見解を伺います。 少し詳しく申し上げれば,副保育士を1割採用した場合は1万円,2割採用した場合は2万円,3割が上限ですけれども,3割採用した場合は3万円の技術指導料を各保育士に支払う。保育園にも保育士にもメリットのある制度を工夫できないか,伺います。前にも准保育士の制度が出ていましたが,保育士にはメリットがない制度でしたので,それを工夫すべきではないか。 5番目,市街化区域で立地適正化計画を進める一方,市街化調整区域では(1)農地の一部自由化,(2)市街化調整区域の民間による開発の自由化──条例で弊害を規制──を国に要望すべきではないか。市は市民の間でそのような要望が高い現実を認識する必要があると思いますが,御見解を伺います。 以上で1回目の質問を終わります。 よろしく御答弁のほどお願いします。 ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,熊代議員の質問にお答えいたします。 私は,ベンチャーについての質問にお答えしたいと思います。 熊代議員参加されている匠ですか,私はそれは存じ上げないんですけども,今岡山においては相当そのベンチャーの機運が高まっていることは事実です。面白い発想が随分出ている。この前の中国銀行,山陽新聞主催のイノベーションの大会に出てプレゼンターを務めさせてもらいましたけど,そこでのグランプリはお祈りメールを活用すると。皆さん分かりますか。寺林さんぐらい分かるかな。若い人たち,就活しますよね。いいところまでいく,最終面接で駄目だったときというのは必ず最後に文章が書かれるらしいですね,メールで。江田さん分かるよな。(「私も分かる」と呼ぶ者あり)岡崎さん,本当に分かるの。(「いやいや,うそです」と呼ぶ者あり)(笑声)見え張っちゃいかん。最後に貴君の活躍をお祈りしますというのが,どうも来るらしいんですよ。でも例えば市役所で最終面接に残ったと,この前の就職氷河期みたいな話になると,1,000人以上受けて一桁,8人しか採らない,最終の面接に残るだけでも非常にそれなりにもう評価されているというような人を集めて新たな就職をあっせんしていったらいいんじゃないかというようなアイデアで,なかなか熊代先輩とか私なんかには分からない話である。そういういろんなアイデアが出てきているなという感じはいたします。私もこの産業を育成するに当たっては,やはりベンチャーといいますか,新たに業を起こすということを大切にしなきゃならないというんで,市長になってすぐですが,平成27年度から創業者支援事業補助金というのをセットしました。それから,平成29年度では創業セミナーをセットしたところであります。また,昨年はももたろう・スタートアップ支援拠点事業ということでイコットニコットの中にそういう拠点を設けて,なかなか数字としては上がってきていると思います。 この前の各都市間のランキングの話でありますけれども,森記念財団がランキングをつけているのがありまして,ランキングの中に研究・開発という項目があるんです。これの政令指定都市,都道府県の県庁所在地と国内の109の都市で順番をつけています。岡山市は全体の14位で,政令指定都市の中では11位になっております。これをどう見るかということでありますけれども,私はやっぱりそこそこのところにはいっているんじゃないかと思っています。これは大学──岡山大学,理科大をはじめとする様々な大学の影響というのは大きいんじゃないかなと思います。熊代議員おっしゃるベンチャー支援先進都市に,それが一体何なのかという議論はちょっと横へ置いて,ベンチャーの支援についてはこれからもさらに歩みを続けていきたいと思っており,様々に業を起こす方にとってみて岡山市で起業してよかったと思えるような,そういう施策を打ってまいりたいと思います。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1番目の新型コロナウイルス対策についての項で,免疫力向上対策を市でまとめることはできないか,また鼻うがいの研究はできないかについて一括してお答えします。 免疫力を高めるためには,ふだんからバランスのよい食事や十分な睡眠など自己の健康管理をしっかりすることが重要と考えております。市独自での様々な取りまとめや研究は困難であるため,今後とも国の専門家等でまとめられた対策に基づき市でも対策を取ってまいりたいと考えております。 次に,2番目の経鼻ワクチンの開発の進展について,どう把握しどう評価するかについてです。 現時点で市として評価することはできませんが,国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  4の副保育士制度の創設を国に要望し保育士に指導料月2万円を支給する制度とすべきについてお答えします。 国は平成27年度に必要な研修を受講した場合に子育て支援員として認定する仕組みを創設しており,国家資格ではありませんが保育の補助や子育て支援分野に従事できる資格で副保育士の制度に近いものとなっております。保育士不足への対応につきましては,国の処遇改善に加えて岡山市でも独自に処遇改善を行っており,保育士は着実に増加しております。慢性的な保育士不足を解消するためには,やはり保育士の処遇改善が必要であり,国には様々な機会を捉えて要望しているところです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  5つ目の市街化調整区域のうち,農地の一部自由化についての御質問ですが,優良農地における無秩序な開発を抑制し農地の有効利用を図るためにも一定の規制が必要であるものと考えております。今後とも農地転用許可制度や農業振興地域制度の適切な運用により,集団化された生産性の高い優良農地の保全に努めてまいります。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,市街化調整区域における民間による開発の自由化についてです。 本市では今後の人口減少,高齢化の進行を見据え,持続可能な発展,成長とそれによる暮らしやすい市民生活の確保を図るためにコンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めることとしており,市街化を抑制すべき区域として市街化調整区域を定める線引き制度を引き続き適切に運用していくことが必要であると考えていることから,市街化調整区域における民間による開発を自由化するよう国に要望する考えは持ち合わせておりません。 以上です。     〔9番熊代昭彦議員登壇〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  一問一答方式でございます。 市長,大変ありがとうございました。すばらしい御答弁いただきまして,ベンチャー企業あるいはスタートアップ,起業されている人たちが大変励まされると思います。さらに前進していただきたいと思います。 再質問でございますが,コロナ対策ですね。 鼻うがいを私は推奨しているわけですけども,ある蒜山のホテルの管理人夫妻に話しましたら,そのうちの奥さんのほうが鼻うがいを,私今ホームページに動画を載せていますので,あまりかっこよくないんです,私が出てくるので,やり方を説明するのに載せておりましたら,それを見てやってくれまして,いや,本当に気持ちいいと,鼻がすっきりして,それで確かにこれはインフルエンザにかからない,そんな気持ちがするということで大変評価していただきました。女性は鼻うがいを結構嫌がるんですけど,そういう前向きな人も現れましたので,大変うれしい限りであります。 それで,その先の小学校ですが,小学生にこれを勧めると小学生高学年以上でないと駄目でしょうけど,小・中・高ね,それで教育長にぜひお伺いしたいんですが,これは学校というのは大変すばらしい組織でありまして,ここで取り上げることができれば,それは物すごい影響力がある。それでおじいちゃん,おばあちゃんも子どもからうつらないと,おじいちゃん,おばあちゃんも子どもから言われれば自分も鼻うがいすると,一家団らんで暮らせるということになると思います。もしこれが非常に優れていればですね。優れているかどうかを調べること,仮にちょっと可能性あるねと思えば子どもたちができるやり方,私のやつはかなり乱暴でして,水道水を使っているんですね,そのまま吸い飲みでやっているわけですけども,水道水だとカルキがあるんで子どもには駄目かもしれないし,いろいろ検討していただいてやってくだされば教育現場の力というのはすごいと思うんですよね。その可能性だけでいいから,ちょっと検討してみてくれないかというようなことを言っていただければ大変ありがたいと,教育長によろしくお願いします。 ◎菅野和良教育長  鼻うがいを学校で実践することの研究ですね,これをできないかということなんですが,私は実は鼻うがいをしておりまして,頑張っておるんですが,鼻うがいは強制的に行うものではなくて,ただ個人的に行うこと,学校で子どもがやりたいということでやることについてはそれを止めるものではないと思うんですが,強制的に行うものでもないですし,学校の日々の生活の中で大々的にそれを行うというのはなかなか難しいことなのではないかなと考えております。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  教育長が個人的にやっておられるというので,大変力強い情報をいただきましてありがとうございました。(笑声)私も子どもに強制的にという話ではございませんで,もしやるならばこういうことで大変いい可能性もあるというようなことですね,それを教育現場の人たちに検討していただくということなんですね。それを先生方にやっていただくと,これは物すごい力になると思います。ですから,強制ではなくて個人でやることは自由であり,個人でやる場合にはこういうことに気をつけたほうがいいよというようなことを議論していただければ大変ありがたいと思います。 もう一度よろしくお願いします。 ◎菅野和良教育長  研究ということであれば,どんなことができるか考えてみたいと思うんですが,なかなか今の学校,子どもたちの1日の様子を見ていて,その時間が取れるかなというのは疑問な点でございます。液そのものを準備するというのも家庭任せになるわけですが,そういったこともありますし,でもどういうことができるか研究してまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆9番(熊代昭彦議員)  研究していただけるということで,ありがとうございました。 それでは,次の質問に移りますが,保育所定数ですね。 前回も質問したんですけど,前回も似たような答弁をいただきましたが,保育所で定数はあるけど使われていないというのが約3割あるということなんですね。ですから,いろいろ保育士さんの手伝いをしてくれる人を増やすんですけれども,その3割の定数を使うことには全くなっていないということなんですね。だから,3割とか2割とか1割,その定数を使うためには保育士さんにも非常に利益になる制度にしなければならない。3割置いて,自分たちがリーダーになってその人たちをちゃんと指導して保育をやりたいというならば,毎月毎月3万円差し上げましょう。それが保育士不足に大変役立つことですから,国のほうで直接払ってもらうと。間に経営者が入るとなかなかややこしいんで,そういう制度がもしできればどうだろうと,いいかどうかということをお伺いしているんで,保育士さんが楽になる制度はそれはそれですばらしいんですけど,定数を活用するという意味では少し発想の転換を図らなきゃいけないんじゃないかということで,もう一度答弁をお願いします。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  議員御提案の件は,保育士業務に携わる人を増やすという面で一つの策と考えます。しかしながら,国のほうでも平成19年と平成26年に准保育士制度を提案しました。しかしながら,保育の質の低下などを理由に保育関係者から反対を受けて導入されませんでした。そういった経緯のほうをお聞きしております。保育士が足りていないところを埋めていくという意味では重要な提案と思っておりますが,岡山市としましては処遇改善策をしていくことで,より保育士になってくださる方を増やすというふうな方向で考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  国の提案も前回お伺いしましたので承知しておりますけれども,一切保育士にお金を支給するとかというのはないんですね。保育士のほうは准保育士が入ってきて全体の質が下がるんじゃないかということですけど,そこで一工夫して副保育士を技術的に指導するんだと,我々はリーダーなんだと,そのリーダーに対しては入ってきた保育士の数によって1割採ったならばそれは1万円,2割採ったならば2万円,最高限は3割,それ以上増やすわけにはいきませんが,そういうことならば3万円ということで,なかなかこの制度ができるかどうか難しいんですが,万一そういう制度ができたらどう思われますかね。もう一度お願いします。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  もちろん一定の意義がある制度と捉えているんですけれども,やはり正保育士と副保育士の間の賃金格差も生まれてくると思いますし,それから正保育士へ少しまた負担もかかるというようなところもあると思いますので,様々な意味で研究させていただきたいと思っております。 ◆9番(熊代昭彦議員)  ぜひ研究をお願いしたいと思います。やっぱり保育士さんにも利益のある制度でないと,導入しても仕方がないと思うんですね。保育所にも利益があるし保育士さんにも大いに利益があると,そういう制度をぜひ工夫したらというのがこのアイデアでございます。 5番目でございますけれども,農地をもう売りたいと,農地以外の目的にという人が随分おられると,場所によっては1反売るのに二,三万円つけないと買ってくれないというようなところもあるわけですね。そういう実態を把握していらっしゃるかどうか,それをお伺いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  農地については一部ではそういう売却したい,手放したいという方がいらっしゃいますけども,農地を保全する意味でその方たちに対して実際にはほかに使いたいという方もいらっしゃいますので,そういうマッチングなんかをするようなシステムをしておりますので,そういう形で調整のほうもさせていただいているところです。 ◆9番(熊代昭彦議員)  今の農地制度というのは,戦後に池田総理が総理になる前でしたけど賛成して導入したんですね。もう七十数年かありますが,思い切って変えていかなきゃいけない。それで,食料自給率が37%とか36%と言われるんで歯を食いしばってやっているんだと思いますけど,それよりも農業機械を例えば一流のコンバインならば900万円かかるとか,そういう農業機械は物すごく金かかると,これに対して補助金を出して農地を農地目的以外に売りたい人は売って結構と,しかし農業やる人には農業機械を徹底的に補助すると,そういう制度にすれば私はカロリーベースで食料自給率50%突破することができると思っているんですね。もしそういうことが事実でも農地の自由化というのは──農水省はなかなか動きませんよ,動かないけれども岡山ではやっぱり反対されますか。もう一度お伺いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  農業は,岡山に限らず日本ではいわゆる基幹産業の一つでもあります。農業は単に基幹産業だけでなくて,やはり大雨のときの保水,一時的な貯留とか,あるいは景観的な形成などの多面的な機能というようなことも有していると,そういう面での農地というのは貴重な存在だと思っております。やはりその自給もそうなんですけれども,食に対する楽しみ方ということにもつながってくると思いますので,農地の有効活用というのは今後も必要ではないかなと考えております。 ◆9番(熊代昭彦議員)  農地の有効活用が大切だというのは,私も全く同感です。しかし,農地を農地としてでなければ使えないというこの膠着した考え方ね,もうそろそろ思い切って変えるべきであると。その変える目的は農機具を補助すれば食料自給率,カロリーベースで50%を超えるんだと,そういう図が描ければ,それは売る人だって安心して売れると思います。なかなかこれは何ぼ議論しても,直ちに答弁はできないと思いますが,何か開発を考えると必ず農地にぶつかっちゃうというのが議員方の考え方でもありますし,これはやっぱり考えるべきときであります。 次に,市街化調整区域の話ですが,立地適正化計画,私は初め大反対だったんですが,はっと考えて,これはいいかもしれないと。立地適正化計画で市街化区域をどんどん発展させていい形にしようと,それは非常にいいかもしれない。ただ,市街化調整区域はもう打ち捨てられただけで市街化抑制区域とちょっと理解がおかしくなっていますが,抑制じゃないですからね,調整区域ですからね,これは野放図にやるんじゃなくて岡山市の条例で岡山市全域の市街化調整区域をコントロールすると。他の市町村もそうですね,条例で弊害を全部防ぐと,そういうことでやれば立地適正化計画でうまくいくと。そうすると碁をやる方もいらっしゃると思いますが,十分の分かれというのがありますね。全部取ってしまおうと思って,そのうち反乱が起きて相手方に負けるということなんですが,民間に任せて条例で規制すると。これこそ地方分権だと思いますね。ということであれば,これは十分の分かれだと思うんですよ。立地適正化計画を加えた市街化区域も繁栄するし,市街化調整区域も民間でそれなりに繁栄すると。そういうことでいずれはその調整区域から市街化区域に移る人だって出てくるし,人口減少時代に全部押しやれば市街化区域も歯抜けになっちゃってどうしようもないことになる可能性が高いと思います。もう一度御答弁をお願いします。十分の分かれはどうかということです。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  本市が目指しているコンパクトでネットワーク化された都市づくりを実現するためには,市街化調整区域は市街化を抑制すべき区域として引き続き適切に運用していくことが必要であると考えており,国に要望する考えは持ち合わせておりませんが,真に必要な場合には岡山市においても開発ができるよう地区計画制度等設けておりまして,例えば空港南団地のようなところにおいては必要に応じて,それは条件はありますけれども適切に開発を認めるというようなこともやっておりますので,改めて全体として調整区域,自由にやってもいいよということにはなりませんが,適切に運用していきたいと考えております。 ◆9番(熊代昭彦議員)  いろいろ例外的なものがあることは知っていますが,知っていますというか,十分理解していませんけど,十分理解はできますけども,まず1つは市街化調整区域は市街化を抑制すべきであると,どこか法文に書いてありますか。それが質問の1点。 それからもう一つ,所管が違うかもしれませんが,吉備線のLRT化ですね。 あそこに農地がうわっとあるんですね。あれを農地以外に使って,市街化調整区域なので民間の力だけならば開放するということにすれば吉備線,桃太郎線は黒字になります。完全に黒字になります。今のままでは黒字は難しいんじゃないかと私は思いますけど,その点について御答弁お願いします。 ○浦上雅彦議長  吉備線のLRT化に関しては,項目にないですね。それ以前の部分の答弁を。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  申し訳ないですけど,市街化を抑制すべき区域としてという文言が法律にちょっと書いてあるか,確認しないとここではごめんなさい,分かりません。 ◆9番(熊代昭彦議員)  桃太郎線の話はいいです,通告していませんからね。 それじゃ,法文に市街化を抑制すべき地域であるということを見つけたら,ぜひ私に教えてください。調整する区域じゃなくてね。 ということで,以上で質問を終わります。 ありがとうございました。 ○浦上雅彦議長  答弁はよろしいか。はい。 以上で熊代議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後4時7分散会...